タンパク質 化学特性,用途語,生産方法
解説
タンパク質,生命の基本となる高分子で,α-アミノ酸の縮合によりできたポリペプチドである.生物から水を除いた残りの50% を占める.通常,20種類のアミノ酸がペプチド結合により縮重合してできており,分子量は 104 から 106 あるいはそれ以上に及ぶ(5000以下のものをペプチドとよんで区別することが多い).
存在
タンパク質は細胞の乾燥重量の約60%を占め、ヒト細胞にはほぼ1万種類のタンパク質があると考えられている。ヒトゲノムの解析結果ではヒトの遺伝子は約3万個、それから読み取られるタンパク質は5~10万種類程度と推定されている。細胞の生活機能は物質代謝、エネルギー代謝によって営まれているが、これらの代謝系を構成するたくさんの化学反応を触媒して円滑に進めている酵素は、そのほとんどがタンパク質を主体としている。一般に酵素は、特定の物質の特定の反応だけを触媒する特異性をもつため、その種類は非常に多い。血液の輸送機能をはじめ、細胞の生理機能を調整するシグナル伝達、ホルモン受容体作用、遺伝子の発現調節、免疫、毒性など酵素以外の生物学的活性を備えたタンパク質や、これらの生物機能が発現される場を形成する構造タンパク質も細胞には含まれている。また、種子、卵、血液などに含まれるある種のタンパク質や乳汁のタンパク質のように、特別の機能をもたない貯蔵用のタンパク質もある。さらに動物の毛、つめなどのように保護作用をしているタンパク質もある。
タンパク質 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品