PolyesterPolyol 化学特性,用途語,生産方法
概要
ポリウレタン原料のポリエステルポリオールは、脂肪族ポリエステルポリオールと芳香族ポリエステルポリオールに大別されます。ポリエステルポリオール(PEP)を原料に用いたポリウレタン製品は、ポリエーテルポリオールに比べ耐熱性、機械強度に優れますが、エステル結合があるため耐加水分解性に劣るという特性があります。これを改善するため加水分解安定剤を配合する、あるいはグリコールの分子鎖や二塩基酸の分子鎖を長くし疎水性を向上させる方法をとる必要があります。
用途
PEPの用途別のシェアですがざっくりエラストマー向けが15~20%、塗料・コーティング向けが10~15%、接着剤向けが7~10%、フォーム向けが5~7%程度、残りがその他となります。
エラストマー用途を更に細かく分類するとTPUとTSUに分かれ、TPUは日用雑貨品、工業部品、自動車部品などに用いられています。TSUはロール、ベルトなど工業部品として用いられます。中国では靴底用の材料として使用されるPEPが最大ですが、東南アジア周辺に生産拠点の移転が進みつつあるので需要増加は見られずにいます。
製造
PEPは二塩基酸と多価アルコールから製造され、主にエラストマー、塗料・コーティング、接着剤の原料となります。大半のメーカーはポリウレタン製品を生産する目的でPEPを生産し、内製向け消費がメインで外販量はPPG系ポリオールと比較すると少ない傾向があります。
PolyesterPolyol 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品