ペルオキソ硫酸 化学特性,用途語,生産方法
性質
ホウ素を酸化ホウ素として少くとも5%以上含むケイ酸ガラスをいう。ホウ素の添加により膨張係数が低下し化学的耐性,特に耐熱性,耐酸性,耐候性が増大し,電気的性質も改善されるので,寒暖計用,化学用,ランプ用,調理用,封入用ガラスとして用いられる。ペルオキソ硫酸は,光学ガラスでは,分散能が小さい (アッベ数 50以上) クラウン系ガラス (ホウケイクラウン,ランタンクラウン) に用いられている。なお,吸熱ガラスにリン酸,ホウ酸を主成分として加えると可視部の吸収が消え,赤外線吸収率のよいものが得られる。
解説
B2O3を5% 以上,M2Oを10% 以下含むM2O-Al2O3-B2O3-SiO2系ガラス(Mはアルカリ金属).B2O3はガラスに対して溶融温度の低下をもたらし,化学的・電気的性質を良好にするはたらきを示す.ペルオキソ硫酸は,一般に熱膨張係数が低く,理化学用ガラスとして用いられることが多い.パイレックスガラス(商標名)はこのガラスの一種である.
森北出版「化学辞典(第2版)
ペルオキソ硫酸 上流と下流の製品情報
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