PLAGIOCLASE 化学特性,用途語,生産方法
解説
斜長石,三斜晶系に属する、ナトリウムとカルシウムを主成分とする一連の長石類の総称。ナトリウムの多いものからカルシウムの多いものまで、化学組成によって順に、曹長石、灰(かい)曹長石、中性長石、曹灰長石、亜灰長石、灰長石の6種に分類されている。しかし、鉱物学的に独立した種として認められているものは、端成分である曹長石と灰長石の2種類のみである。造岩鉱物としてきわめて重要な位置を占める。一般に火成岩中では、酸性のものにはナトリウムの多い斜長石が、塩基性のものにはカルシウムの多い斜長石が産出する。また低温生成の変成岩にはナトリウムの多いものが、高温生成の変成岩にはカルシウムの多いものが産出する。斜長石は種々の双晶をしており、それによって化学組成、生成温度、産状など推定する手掛りとなる。英名は、劈開(へきかい)による角度が斜めになっているところから、斜めの割れ口を意味するギリシア語に由来する。
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