酒石酸キタサマイシン 化学特性,用途語,生産方法
外観
本品は白色~淡黄白色の粉末である.
本品は水,メタノール又はエタノール(99.5)に極めて溶け
やすい.
効能
抗生物質, タンパク質合成阻害薬
確認試験
(1) 本品のメタノール溶液(1→40000)につき,紫外可視
吸光度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定し,本品
のスペクトルと本品の参照スペクトルを比較するとき,両者
のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を認め
る.
(2) 本品につき,赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の臭
化カリウム錠剤法により試験を行い,本品のスペクトルと本
品の参照スペクトルを比較するとき,両者のスペクトルは同
一波数のところに同様の強度の吸収を認める.
(3)本品1gを水20mLに溶かし,水酸化ナトリウム試液
3mLを加え,これに酢酸n-ブチル20mLを加えてよく振り
混ぜた後,水層を分取する.この水層に酢酸n -ブチル
20mLを加え,よく振り混ぜた後,水層を分取する.分取し
た液は,酒石酸塩の定性反応を呈する.
定量法
次の条件に従い,抗生物質の微生物学的力価試験法
の円筒平板法により試験を行う.
(ⅰ) 試験菌Bacillus subtilis ATCC 6633を用いる.
(ⅱ) 培地 培地(1)の1)のⅰを用いる.
(ⅲ) 標準溶液 ロイコマイシンA5標準品約30mg(力価)に対
応する量を精密に量り,メタノール10mLに溶かし,水を加
えて正確に100mLとし,標準原液とする.標準原液は5℃以
下に保存し,3日以内に使用する.用時,標準原液適量を正
確に量り,pH8.0 のリン酸塩緩衝液を加えて1mL中に
30μg(力価)及び7.5μg(力価)を含む液を調製し,高濃度標準
溶液及び低濃度標準溶液とする.
(ⅳ) 試料溶液 本品約30mg(力価)に対応する量を精密に量
り,水に溶かして正確に100mLとする.この液適量を正確
に量り,pH8.0のリン酸塩緩衝液を加えて1mL中に30μg(力
価)及び7.5μg(力価)を含む液を調製し,高濃度試料溶液及び
低濃度試料溶液とする.
純度試験
(1) 溶状 本品1.0gを水10mLに溶かすとき,液は無色澄
明~淡黄色澄明である.
(2) 重金属〈1.07〉 本品1.0gをとり,第2法により操作し,
試験を行う.比較液には鉛標準液3.0mLを加える(30ppm以
下).
貯法
容器 気密容器.
使用
Antibacterial.
酒石酸キタサマイシン 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品