アセロラ 化学特性,用途語,生産方法
定義
アセロラ,キントラノオ科の常緑低木。樹高は3m程度。西インド諸島および南テキサスから南米北部原産で,現在では熱帯アメリカ,ハワイ,フィリピンなどで栽培されている。高温多湿を好み,温度と土壌水分が適度な環境であれば年に数回開花・結実する。表面に稜のあるサクランボ大の赤い果実を着ける。果実は多汁質でビタミンCが豊富に含まれており,ジュースやジャム,ゼリー,キャンディなどに利用されている。日本では沖縄や小笠原で栽培が試みられている。株式会社平凡社 百科事典マイペディアについて 情報
分類
キントラノオ科(APG分類:キントラノオ科)マルピーギア属のトロピカルフルーツ(熱帯果実)の一種。西インドチェリーともいう。アセロラ,樹高2~4メートルの常緑低木で、直径2センチメートル前後のサクランボに似た果実である。果皮は熟するにつれて濃赤色になり、果肉は淡黄色や薄紅色である。表面にわずかな稜(りょう)をもち、光沢があり、内側に3個の種子をもつ。香りはリンゴに似ている。品種により、葉に丸みのある甘味系と細葉の酸味系に分類できる。西インド諸島から南米にかけてが原産地で、ブラジル、プエルト・リコ、カリブ諸島、ハワイなどで栽培されている。熱帯地域では開花から収穫までの期間が1か月で、同じ木から1年に5~7回収穫できる。日本には大正時代にもち込まれた。生果は収穫後数時間で果皮が発酵して傷みだすために一般化しなかったが、高い栄養価のために近年注目され始めた。とくにビタミンCの含有量(果肉100グラム中に約1500ミリグラム)は天然食品のなかでもっとも多く、レモンの約20倍で、さらに90%が還元形で体内で利用しやすい。加工品としてジュース、ゼリー、ジャムなどのほかビタミンC錠にも利用されている。沖縄、小笠原諸島、和歌山、鹿児島などで栽培が試行されている。[田中伶子 2020年6月23日]
アセロラ 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品