アルギナーゼ 化学特性,用途語,生産方法
性質
三量体.Mn2+ 必須.尿素サイクルの最終酵素
定義
アルギニンをオルニチンと尿素に加水分解する酵素。L-アルギニンにのみ作用し、逆反応は行わない。
尿素を排出する動物(哺乳類(ほにゅうるい)、爬虫類(はちゅうるい)のうちカメの仲間、両生類、軟骨魚類)の肝臓にはかならず存在する。これらの動物の肝臓では、毒性の強いアンモニアを尿素に変えるオルニチン回路という一連の酵素反応系があり、アルギナーゼはこの最終段階の反応を行っている。アンモニアをそのまま排出する硬骨魚類や無脊椎動物(むせきついどうぶつ)、あるいは尿酸を排出する鳥類やカメの仲間を除く爬虫類には存在しない場合が多い。なお、この酵素はアルギニン以外にカナバニン(ナタマメから抽出されたアミノ酸の一種)、オクトピン(海産無脊椎動物から発見された成分でアミノ酸の一種)なども分解する。ヒトでは先天的なアルギナーゼ欠損症による高アルギニン血症が知られており、血中のアルギニンやアンモニアの濃度が高くなり、幼児期に手足の麻痺(まひ)、発達遅延がおこる。[菊池韶彦]
解説
尿素生成反応を触媒する酵素。ヒトをはじめ哺乳類,両生類の肝臓,腎臓などに含まれ,尿素回路の一員として働き,アルギニンを分解してオルニチンと尿素を生成する。尿素を窒素代謝の最終産物として排出するこれらの動物以外にも硬骨魚類や植物,酵母,カビ類にも含まれる。鉄,コバルト,マンガンなどの2価の金属イオンによって活性化され,水銀イオン,銀イオン,クエン酸などによって不活性化される。
"【柳田 充弘】
株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について 情報
天然物の起源
ヒト肝:1~322, ラット肝:1~323
使用
Biochemical research.
定義
An enzyme that produces ornithine and urea by splitting arginine. It is found in liver.
一般的な説明
L-arginase is also called as L-arginine amidinohydrolase. It exists in two forms, such as arginase-1 and arginase-2. Arginase-1 is present in liver cells and arginase-2 is seen usually in extrahepatic tissues like, kidney, brain, skeletal muscle, small intestine and the lactating mammary gland. Arginase -2 is mapped to human chromosome 14q24.1?24.3.
アルギナーゼ 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品