アルキル水銀 化学特性,用途語,生産方法
解説
〘名〙 水銀のアルキル化合物。脂溶性のため人体組織に蓄積され水銀中毒の原因となる。
精選版 日本国語大辞典 精選版
水俣病
アルキル水銀は,有機水銀の一族。アルキル基が水銀に結合したハロゲン化合物の総称。これに属するメチル水銀は水俣病の原因とされている。エチル水銀も同様な症状を呈し,他の有機水銀や無機水銀とは異なる毒性を示す。メチル水銀などアルキル水銀による中毒では,主として神経が侵され,知覚異常,頭重,頭痛,不眠,視野狭窄,構語障害などの症状がみられる。軽症のうちは,アルキル水銀化合物との接触を断ち,適切な治療を行えば回復するが,一度進行してしまったものでは回復はむずかしい。メチル水銀による魚類などの汚染が問題となっているが,汚染経路については議論が多い。ある種の微生物は無機水銀をメチル水銀に変化させ,またこの逆反応を行う微生物も知られている。
アルキル水銀 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品