プロパンジオール 化学特性,用途語,生産方法
解説
C3H8O2(76.09).プロパンの二価アルコールで,2種類の位置異性体がある.【Ⅰ】1,2-プロパンジオール:HOCH2CH(OH)CH3.プロピレングリコールともいう.1,2-ジクロロプロパンを炭酸水素ナトリウムと水で処理してつくる.無色の粘ちゅうな吸湿性液体.強い特臭と辛味をもつ.融点-59.6 ℃,沸点188.2 ℃.d20201.0381.n27D1.4293.水,エタノール,エーテルに易溶.(R)-1,2-プロパンジオール:[α]25D-16.03°(クロロホルム).水,そのほかの有機溶媒に可溶.溶剤,不凍液,潤滑剤,殺菌剤,可塑剤,ポリエステル樹脂原料に用いられる.LD50 5100 mg/kg(マウス,経口).[CAS 57-55-6]【Ⅱ】1,3-プロパンジオール:HO(CH2)3OH.臭化トリメチレンの加水分解,アクリルアルデヒドに水を付加させた後還元してつくる.淡黄緑色の粘ちゅうな液体.甘味をもつ.融点-32 ℃,沸点201~211 ℃.d2041.053.n20D1.439.水,エタノール,エーテルに易溶.[CAS 504-63-2]
森北出版「化学辞典(第2版)
プロパンジオール 上流と下流の製品情報
原材料
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