コール酸 化学特性,用途語,生産方法
外観
白色〜わずかにうすい褐色, 結晶性粉末〜粉末
性質
コール酸は水にわずかに溶解します。融点は200〜201°C、沸点は583〜584°Cです。希酢酸を用いて再結晶すると、1分子の結晶水を有する板状晶を生成します。アルコールから再結晶した場合には、1分子のアルコールを有する結晶が生じます。130°Cに熱すると、結晶溶媒が除去され、無水物を生成可能です。
脂肪などの水に不溶性の物質を腸管内で乳化させることにより、消化吸収を助け、酵素作用を容易にしています。ほとんどの脊椎動物の胆汁中に、グリシンまたはタウリンとペプチド結合して存在しています。
溶解性
水に可溶 (0.28g/l at15℃)。エタノール30.56g/l, エーテル1.22g/l, クロロホルム5.08g/l, ベンゼン0.36g/l, アセトン28.24g/l, 酢酸152.12g/l, アルカリ水溶液に可溶。エタノール及びアセトンに溶け、水に極めて溶けにくい。
解説
3α,7α,12α-trihydroxy-5β-cholanic acid.C24H40O5(408.57).ほとんどの脊椎動物の胆汁中に,グリシンまたはタウリンとペプチド結合して存在する.とくに雄牛の胆汁から多量に抽出でき,ほかのステロイドの合成原料となる.グリシンと結合したコール酸は,より高等な脊椎ほ乳動物に見いだされ,これをグリココール酸といい,またタウリンと結合したもの(ニワトリ)はタウロコール酸とよばれ,いずれもナトリウム塩として存在する.これらは脂肪などの水に不溶性の物質を腸管内で乳化させ消化吸収を助け,また酵素作用を容易にする.希酢酸から再結晶すると1分子の結晶水をもつ板状晶を与え,またアルコールからは1分子のアルコールをもつ結晶を与える.130 ℃ に加熱すると結晶溶媒は除かれ,無水物を与える.無水物は融点198 ℃.[α]20D+37°(エタノール).溶解度0.28 g L-1(15 ℃ 水),30.56 g L-1(エタノール).アルコール溶液とKI-I2 水溶液をまぜると青色の分子化合物(C24H40O5I)4·Kl·H2Oを生成する.[別用語参照]コラン酸
森北出版「化学辞典(第2版)
用途
胆汁酸研究用。
用途
一次胆汁酸の一種で、アミノ酸とのアミドを作り、それらは多くの生物で見つかっている。水にはほんの少しだけ溶ける。消化液(胆汁)の成分として、脂質の消化吸収を助ける役割を持っている。
用途
多くの脊椎動物における最も主要な胆汁酸。分子式はC24H40O5。コレステロールからの代謝産物として生合成される。胆汁中ではグリシン,またはタウリン(H2NCH2CH2SO3H)のアミド(グリココール酸,またはタウロコール酸)のナトリウム塩として存在する。構造的に脂溶性の炭化水素部分と水溶性のイオン部分があるため表面活性剤としての性質をもち,体内にとり入れられた脂質や脂溶性ビタミン類をコロイド状に分散させ体内への吸収を助ける。
構造
コール酸はステロイド (英: steroid) の1種で、アミノ酸とアミドを形成するため、多くの生物で見つかっています。ステロイドとは、天然に存在するトリテルペノイド (英: triterpenoid) の1種です。テルペノイドはイソプレンを構成単位とした炭化水素であるテルペン類の中で、ヒドロキシ基やカルボニル基などの官能基を有する誘導体のことです。
コール酸は3α,7α,12α-トリヒドロキシ-5β-コラン-24-酸 (英: 3α,7α,12α-trihydroxy-5β-cholan-24-oic acid) とも呼ばれます。分子量は408.579g/molで、密度は1.2g/cm3です。
効能
利胆薬, 胆汁酸補充薬
化学的特性
white to light beige crystalline powder
使用
Cholic Acid is an emulsifier that exists as colorless plates or a white
crystalline powder which has a bitter taste with a sweetish aftertaste.
it is slightly soluble in water. it functions as an emulsifying agent in
egg white.
定義
ChEBI: A bile acid that is 5beta-cholan-24-oic acid bearing three alpha-hydroxy substituents at position 3, 7 and 12.
一般的な説明
This Certified Spiking Solution
? is suitable as a starting material in preparation of linearity standards, calibrators, and controls for use in LC-MS/MS and GC/MS bile acid testing methods. Cholic acid is a primary bile acid that plays an important role in cholesterol homeostasis and intestinal absorption of dietary vitamins and lipids. Levels of cholic acid can serve as markers for inborn and acquired hepatobiliary disorders such as biliary atresia and familial intrahepatic cholestasis as well as inborn errors of bile acid synthesis and sclerosing cholangitis.
使用用途
動物の胆汁は、古来漢方薬として使用されていました。その中でも熊の胆汁を乾燥して作った「熊胆 (ユウタン) 」は、三大疼痛の1つである胆嚢付近の痛みに効果があると言われています。その主要成分が、二次胆汁酸のウルソデオキシコール酸です。
コール酸は医薬品として利用されています。ウルソデオキシコール酸は胃腸薬として、ケノデオキシコール酸はコレステロール系胆石溶解の薬物療法や胃腸薬として使用されます。
特徴
体内のグリココール酸
通常コール酸はアミノ酸と縮合し、抱合胆汁酸として存在しています。ヒトの場合には、グリココール酸 (英: glycocholic acid) やタウロコール酸 (英: taurocholic acid) が大半です。そのままのコール酸は、組織を傷つける可能性があるためです。
純化方法
This bile acid crystallises from H2O or wet Et2O (as hydrate) or EtOH (as alcoholate). Dry it under vacuum at 94o. When an alcoholic solution of cholic acid + I2 is added to aqueous KI, it forms a molecular compound (C24H40O5I)4 KI. H2O. The methyl ester is dimorphic with m 155o and 162o and [] D 20 +25o (EtOH). [Anderson et al. Biochem J 67 323 1957, 85 236 1962, Beilstein 10 III 2162, IV 2071.]
コール酸 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品