安全データシート

塩化ストロンチウム

改訂日:2024-01-29版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 塩化ストロンチウム
  • CB番号: CB6250126
  • CAS: 10476-85-4
  • 同義語: 塩化ストロンチウム

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 主たる用途は他のストロンチウム化合物の製造における中間体である〔Ullmanns(E) (2003)〕。
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
H23.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7月版)を使用
物理化学的危険性
健康に対する有害性
生殖細胞変異原性   区分2
環境に対する有害性
水生環境急性有害性   区分外
水生環境慢性有害性   区分外
注) 上記で区分の記載がない危険有害性は政府向けガイダンス文書で規定された[分類対象外]、[区分外]または[分類できない]に該当するものであり、後述の該当項目の説明を確認する必要がある。
ラベル要素
絵表示又はシンボル
GHS05
注意喚起語
警告
危険有害性情報
遺伝性疾患のおそれの疑い
注意書き
【安全対策】
使用前に取扱説明書を入手すること。
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
適切な個人用保護具を使用すること。
【応急措置】
ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。
【保管】
施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

3. 組成及び成分情報

  • 化学名又は一般名: 塩化ストロンチウム
  • 別名: ストロンチウムジクロリド、(Strontium dichloride)、ジクロロストロンチウム 、(Dichlorostrontium )
  • 分子式 (分子量): Cl2Sr(158.526)
  • CAS番号: 10476-85-4
  • 官報公示整理番号(化審法・安衛法): (1)-261
  • 分類に寄与する不純物及び安定化添加物: データなし
  • 濃度又は濃度範囲: 100%

4. 応急措置

吸入した場合

気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

皮膚に付着した場合

水と石鹸で洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。

眼に入った場合

水で数分間注意深く洗うこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

予想される急性症状及び遅発性症状

吸入 : データなし
皮膚 : データなし
眼 : データなし
経口摂取 : データなし

最も重要な兆候及び症状

データなし

応急措置をする者の保護

データなし

医師に対する特別注意事項

データなし

5. 火災時の措置

消火剤

水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類

使ってはならない消火剤

データなし。

特有の危険有害性

不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱されると分解して、腐食性及び/又は毒性の煙霧を発生するおそれがある。
火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。

特有の消火方法

危険でなければ火災区域から容器を移動する。
安全に対処できるならば着火源を除去すること。

消火を行う者の保護

適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具および緊急措置

直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
密閉された場所に立入る前に換気する。
全ての着火源を取り除く。

環境に対する注意事項

環境中に放出してはならない。

回収・中和

漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処理する。

封じ込め及び浄化方法・機材

水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。

二次災害の防止策

プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
特別に技術的対策は必要としない。
局所排気・全体換気
『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項
使用前に取扱説明書を入手すること。
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
適切な個人用保護具を使用すること。
接触回避
データなし。

保管

技術的対策
特別に技術的対策は必要としない。
保管条件
施錠して保管すること。
容器包装材料
データなし。

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標)

日本産衛学会
未設定
ACGIH
未設定

設備対策

この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には,適切な洗眼器と安全シャワーを設置すること。
ばく露を防止するため、作業場には適切な全体換気装置、局所排気装置を設置すること。

保護具

呼吸器の保護具
適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具
適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
適切な保護衣を着用すること。

衛生対策

取扱い後はよく手を洗うこと。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体l : Lide (90th, 2009)
無色 : Sax (11th, 2004)
臭い
データなし
pH
データなし

融点・凝固点

874 ℃ : Lide (90th, 2009)

沸点、初留点及び沸騰範囲

1250 ℃ : Lide (90th, 2009)

引火点

不燃性 ℃ : NITE総合検索 (Access on Nov. 2010)

自然発火温度

不燃性 ℃ : NITE総合検索 (Access on Nov. 2010)

燃焼性(固体、ガス)

データなし

爆発範囲

不燃性 : NITE総合検索 (Access on Nov. 2010)

蒸気圧

データなし

蒸気密度

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

比重(密度)

3.052 g/cm3 : Lide (90th, 2009)

溶解度

54.7 g/100 g H2O(25℃) : Lide (90th, 2009)
prac insol in EtOH and Me2CO : Sax (11th, 2004)

オクタノール・水分配係数

データなし データなし データなし

分解温度

データなし データなし データなし

粘度

データなし データなし データなし

粉じん爆発下限濃度

データなし データなし データなし

最小発火エネルギー

データなし データなし データなし

体積抵抗率(導電率)

データなし データなし データなし

10. 安定性及び反応性

安定性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる

危険有害反応可能性

データなし

避けるべき条件

データなし

混触危険物質

データなし

危険有害な分解生成物

データなし

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットのLD50値 2250 mg/kg(CICAD 77(2010))。(GHS分類:区分外)
経皮
データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入
吸入(ガス):   GHSの定義における固体である。(GHS分類:分類対象外)
吸入(蒸気):   データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(粉じん・ミスト):   データなし。(GHS分類:分類できない)

皮膚腐食性・刺激性

データなし。(GHS分類:分類できない)

眼に対する重篤な損傷・刺激性

データなし。(GHS分類:分類できない)

呼吸器感作性又は皮膚感作性

呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
皮膚感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)

生殖細胞変異原性

マウスの経口投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)において陽性(ATSDR(2004)。なお、in vitro変異原性試験として、チャイニーズハムスター卵母細胞を用いた染色体異常試験では陰性(CICAD 77(2010))。(GHS分類:区分2)

発がん性

限定的な試験であるが、雄ラットに用いた3年間飲水投与した試験においてばく露に起因する腫瘍発生の報告はない(CICAD 77 (2010))。(GHS分類:データ不足で分類できない)

生殖毒性

ラットの三世代にわたり経口(飲水)投与した試験において、生殖に及ぼす影響は認められなかった(CICAD 77(2010))が、受胎能への影響を評価するには提供された情報では不十分である(CICAD 77(2010))。(GHS分類:データ不足により分類できない)

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性有害性)
甲殻類 (オオミジンコ) の48時間EC50 = 125 mg/L (AQUIRE, 2011)。(GHS分類:区分外)
水生環境有害性(長期間有害性)
急性毒性区分外であり、難水溶性ではない (溶解度 = 547 g/L (NITE初期リスク評価書, 2010))。(GHS分類:区分外)

オゾン層への有害性

当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。(GHS分類:分類できない)

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報に基づく修正の必要がある。

国連番号
特定できず

国際規制

海上規制情報
特定できず

国際規制

航空規制情報
特定できず

国内規制

陸上規制情報
特定できず
海上規制情報
特定できず
航空規制情報
特定できず
-

特別安全対策

移送時にイエローカードの保持が必要。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。

緊急時応急措置指針番号

-

15. 適用法令

16. その他の情報

略語と頭字語

ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
IATA:国際航空運送協会
IMDG: 国際海上危険物
LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
STEL: 短期暴露限度
TWA: 時間加重平均

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
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