急性毒性
経口
ラットのLD50値は無水物として99 mg/kg(RTECS (2010):元文献 Arzneimittel-Forschung. Drug Research: 24, 308, 1974)と報告され、二水和物に換算したLD50値 113 mg/kgである。なお、元文献を入手しデータの記載を確認した。GHS分類:区分3 ラットのLD50値は無水物として99 mg/kg(RTECS (2010):元文献 Arzneimittel-Forschung. Drug Research: 24, 308, 1974)と報告され、二水和物に換算したLD50値 113 mg/kgに基づき、区分3とした。なお、List 3のデータであるが、元文献を入手しデータの記載を確認した。
経皮
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:ガス
常温で固体である。GHS分類:分類対象外 常温で固体 (crystals)(Merck (14th, 2006))である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚腐食性及び刺激性
データなし。なお、シアン化物は皮膚に弱い刺激性があるとの記載がある。(CICAD 61 (2004))GHS分類:分類できない データなし。なお、シアン化物は皮膚に弱い刺激性があるとの記載がある。(CICAD 61 (2004))
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
データなし。なお、シアン化物は眼に弱い刺激性があるとの記載がある。(CICAD 61 (2004))GHS分類:分類できない データなし。なお、シアン化物は眼に弱い刺激性があるとの記載がある。(CICAD 61 (2004))
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖細胞変異原性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖毒性
無水物の情報として、ラットおよびウサギに静脈内投与により催奇形性は認められなかった(Teratogenic (12th, 2007)、との報告、ウサギの器官形成期に静脈内投与により胎仔への悪影響はなかった(Teratogenic (12th, 2007))との報告、さらにラットに静脈内投与による生殖、催奇形性および周産期の各試験において、胎仔、および出生後の仔の発達に影響が見られなかった(Teratogenic (12th, 2007))との報告があるが、いずれも静脈内投与であり、試験法および試験結果の詳細も不明である。GHS分類:分類できない 無水物の情報として、ラットおよびウサギに静脈内投与により催奇形性は認められなかった(Teratogenic (12th, 2007)、List2相当)との報告、ウサギの器官形成期に静脈内投与により胎仔への悪影響はなかった(Teratogenic (12th, 2007))との報告、さらにラットに静脈内投与による生殖、催奇形性および周産期の各試験において、胎仔、および出生後の仔の発達に影響が見られなかった(Teratogenic (12th, 2007))との報告があるが、いずれも静脈内投与であり、試験法お
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
データ不足。なお、本物質は医薬品の降圧剤として使用され、静脈内に投与される。主な副作用として、低血圧、肝機能異常、頻脈等が知られており、臨床検査値の異常変動としては肝機能検査異常、血圧低下、C-反応性タンパク増加、PO2低下、白血球増加等が報告されている(医療用医薬品集 (2010)) 。GHS分類:分類できない データ不足。なお、本物質は医薬品の降圧剤として使用され、静脈内に投与される。主な副作用として、低血圧、肝機能異常、頻脈等が知られており、臨床検査値の異常変動としては肝機能検査異常、血圧低下、C-反応性タンパク増加、PO2低下、白血球増加等が報告されている(医療用医薬品集 (2010)、List1相当) 。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
データなし。なお、無水物投与後に体内で生成されるシアン化物の主な標的臓器は、心血管系、呼吸器系、中枢神経系であり、その代謝物であるチオシアナートは甲状腺でヨウ素の取込みを阻害し甲状腺腫誘発因子として作用するため、継続的ばく露では内分泌系もまた長期毒性の標的となる可能性がある (CICAD 61 (2004))と述べられている。GHS分類:分類できない データなし。なお、無水物投与後に体内で生成されるシアン化物の主な標的臓器は、心血管系、呼吸器系、中枢神経系であり、その代謝物であるチオシアナートは甲状腺でヨウ素の取込みを阻害し甲状腺腫誘発因子として作用するため、継続的ばく露では内分泌系もまた長期毒性の標的となる可能性がある (CICAD 61 (2004))と述べられている。
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。