急性毒性
経口
GHS分類: 区分外 ラットのLD50値として、> 10,000 mg/kg (SIDS (2002)) の報告に基づき、区分外とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 区分外 米国のガイドライン (16 CFR 1500.41 - Method of testing primary irritant substances) に従った皮膚刺激性試験で、本物質を24時間適用した試験において陰性との報告があり (SIDS (2002))、ウサギに対して刺激性なしとの報告がある (HSDB (Access on August 2016))。以上より、区分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、2つの独立したウサギの試験で眼に対して刺激性なしとの報告があるが (HSDB (Access on August 2016)、GESTIS (Access on July 2016))、試験の詳細が不明なため採用しなかった。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、動物試験において感作性の明らかな証拠はないとの報告があるが (HSDB (Access on August 2016))、試験の詳細が不明なため採用しなかった。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、動物試験において感作性の明らかな証拠はないとの報告があるが (HSDB (Access on August 2016))、試験の詳細が不明なため採用しなかった。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、マウスに8ヵ月間経口投与したが、腫瘍発生はみられなかったとの記述がある (SIDS (2002))。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない ラットを用いた経口経路 (強制経口投与) による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、F0親動物に糞の緑色化と胃腸管内容物の緑青色ないし灰青色化がみられたが、親動物の生殖能及び出生児への影響は1,000 mg/kg/day まで認められなかった (SIDS (2002)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。しかし、スクリーニング試験のため、本結果のみでは区分を決定することはできず、他に分類に利用可能なデータがなく分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による28日間反復投与毒性試験、ラット、マウスを用いた混餌による13週間反復投与毒性試験が実施されており、区分2の範囲で影響はみられていない (SIDS (2002)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。 しかし、他の経路による情報等がないことから、データ不足のため分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。