急性毒性
経口
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 区分1B In vivoでは、マウスの優性致死試験で陽性、マウスの相互転座試験で陽性、マウスの脾臓リンパ球及び肝臓を用いる遺伝子突然変異試験で陽性、マウスの末梢血を用いる小核試験で陽性、ラットの末梢血小核試験で陰性、マウスの精子細胞を用いる不定期DNA合成試験で陽性である (HSDB (Access on June 2016))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験、マウスリンフォーマ試験で陽性、染色体異常試験で陽性、姉妹染色分体交換試験で陽性である (NTP TR588 (2014)、HSDB (Access on June 2016))。以上より、ガイダンスに従い区分1Bとした。
発がん性
GHS分類: 区分1B ラット及びマウスを用いた経口経路 (飲水投与) での発がん性試験において、ラットに口腔粘膜又は舌の腫瘍、甲状腺腫瘍、単核細胞白血病、精巣・精巣上体・乳腺・陰核腺の腫瘍が、マウスにハーダー腺、肺、皮膚、前胃及び乳腺の腫瘍が認められ、ラット、マウスの雌雄いずれも発がん性の明らかな証拠があると結論された (NTP TR588 (2014))。以上、既存分類はないが、実験動物2種に多臓器発がんが認められたことから、本項は区分1Bとした。 なお、本物質はアクリルアミドの代謝物であり、アクリルアミドと同様の部位に腫瘍発生が認められていることから、アクリルアミドの発がん性は本物質への代謝変換により生じるとNTPは結論している (NTP TR588 (2014))。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、雄ラットに本物質を14日間腹腔内投与した結果、精巣タンパク含量、精巣上体重量、及び精細管精子の生存率の減少がみられたとの記述がある (HSDB (Access on June 2016))。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 区分1 (神経系、眼、肝臓、生殖器) ヒトについては関連する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた飲水投与による2年間反復投与毒性試験において、区分1の範囲である15.3~61.2 ppm (ガイダンス値換算:0.77~3.06 mg/kg/day) で神経系への影響 (脳のグリオーシス、腰髄軸索変性)、肝臓への影響 (肝細胞の変性・壊死)、子宮への影響 (子宮内膜の過形成)、精巣への影響 (精巣上体内剥離精子) がみられ、マウスを用いた飲水投与による2年間反復投与毒性試験において区分1の範囲である15.3~61.2 ppm (ガイダンス値換算:2.3~9.2mg/kg/day) で神経系への影響 (頸髄の軸索変性)、眼への影響 (白内障、角膜の炎症)、肝臓への影響 (肝臓の血管拡張及び壊死)、前胃への影響 (上皮過形成)、脾臓への影響 (脾臓の造血細胞増生)、卵巣への影響 (卵巣嚢胞) がみられ、マウスを用いた飲水投与による3ヵ月間反復投与毒性試験において、区分2相当の306 ppm (ガイダンス値換算:45.9 mg/kg/day) で神経系への影響 (後肢麻痺、末梢神経障害 (主に坐骨神経)、後肢の骨格筋の萎縮、膀胱の拡張)、精巣への影響 (精巣の精細胞の変性) がみられている (NTP TR588 (2014))。 前胃への影響については、前胃はヒトにはないことから標的臓器としなかった。また、脾臓への影響は造血細胞の増生であり障害性の所見ではないことから分類根拠としなかった したがって、区分1 (神経系、眼、肝臓、生殖器) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。