安全データシート

ココアルキルアミン

改訂日:2024-05-09版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: ココアルキルアミン
  • CB番号: CB0506335
  • CAS: 61788-46-3
  • 同義語: ココアルキルアミン

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 界面活性剤原料
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
H25.9.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H25.7版)を使用
GHS改訂4版を使用
物理化学的危険性
健康に対する有害性
急性毒性(経皮)   区分4
皮膚腐食性及び皮膚刺激性   区分1
眼に対する重篤な損傷性又は 眼刺激性   区分1
特定標的臓器毒性(単回ばく露)   区分3 (麻酔作用、気道刺激性)
環境に対する有害性
水生環境有害性 (急性)   分類実施中
水生環境有害性 (長期間)   分類実施中

GHSラベル要素

絵表示
GHS05GHS07GHS08GHS09
注意喚起語
危険
危険有害性情報
皮膚に接触すると有害 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 重篤な眼の損傷 呼吸器への刺激のおそれ 眠気又はめまいのおそれ
注意書き
安全対策
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 取扱後はよく手を洗うこと。 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
応急措置
飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 皮膚に付着した場合:多量の水と石けん(鹸)で洗うこと。 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 直ちに医師に連絡すること。 気分が悪い時は医師に連絡すること。 特別な処置が必要である(このラベルの・・・を見よ)。 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
保管
換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 施錠して保管すること。
廃棄
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性
情報なし

3. 組成及び成分情報

  • 単一製品・混合物の区別: 単一製品
  • 化学名又は一般名: ココアルキルアミン
  • 別名: 情報なし
  • 濃度又は濃度範囲: 情報なし
  • 分子式 (分子量): 不特定
  • 化学特性 (示性式又は構造式): 不特定
  • CAS番号: 61788-46-3
  • 官報公示整理番号(化審法): (8)-310
  • 官報公示整理番号(安衛法): 既存
  • 分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし

4. 応急措置

吸入した場合

ただちに医師に連絡すること。
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。

皮膚に付着した場合

ただちに医師に連絡すること。
直ちに汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。皮膚を流水、シャワーで洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。

眼に入った場合

水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
ただちに医師に連絡すること。

飲み込んだ場合

口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
ただちに医師に連絡すること。

急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

情報なし

応急措置をする者の保護

情報なし

医師に対する特別な注意事項

情報なし

5. 火災時の措置

消火剤

泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類

使ってはならない消火剤

棒状放水、水噴霧

特有の危険有害性

極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。 消火後再び発火するおそれがある。 火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。

特有の消火方法

危険でなければ火災区域から容器を移動する。 容器が熱に晒されているときは、移さない。 安全に対処できるならば着火源を除去すること。

消火を行う者の保護

適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置

全ての着火源を取り除く。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

環境中に放出してはならない。

封じ込め及び浄化の方法及び機材

回収・中和:不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。
封じ込め及び浄化方法・機材:危険でなければ漏れを止める。
二次災害の防止策:すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
技術的対策:『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気:『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項
取扱い後はよく手を洗うこと。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
容器を密閉しておくこと。
容器を接地すること、アースをとること。
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。
火花を発生させない工具を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
適切な保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
適切な保護手袋、保護衣、保護面を着用すること。
接触回避
『10.安定性及び反応性』を参照。
衛生対策
取扱い後はよく手を洗うこと。

保管

安全な保管条件
技術的対策:消防法の規定に従う。
保管条件:換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料
情報なし

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度

日本産衛学会(2013年度版)
未設定

許容濃度

ACGIH(2013年版)
未設定

設備対策

この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 作業場には防爆タイプの全体換気装置、局所排気装置を設置すること。

保護具

呼吸用保護具
適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具
適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
適切な保護衣を着用すること。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
液体
黄色
臭い
アンモニアのような臭い
臭いのしきい(閾)値
情報なし
pH
情報なし

融点・凝固点

13-17℃:GESTIS(2013)

沸点、初留点及び沸騰範囲

約140℃(17.5hPa):IUCLID(2000)

引火点

116℃:IUCLID(2000)

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

情報なし

燃焼性(固体、気体)

情報なし

燃焼又は爆発範囲

情報なし

蒸気圧

< 0.1mbar(20℃):GESTIS(2013)

蒸気密度

情報なし

比重(相対密度)

0.78g/cm3(60℃):IUCLID(2000)

溶解度

水に不溶:IUCLID(2000)

n-オクタノール/水分配係数

情報なし

自然発火温度

255℃:GESTIS(2013)

分解温度

情報なし

粘度(粘性率)

3.83 mPa*s(20℃):GESTIS(2013)

10. 安定性及び反応性

反応性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。

化学的安定性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。

危険有害反応可能性

情報なし

避けるべき条件

情報なし

混触危険物質

情報なし

危険有害な分解生成物

情報なし

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットのLD50値として、1,300 mg/kg (雌雄)、> 2,000 mg/kg (雄)、2,820 mg/kg (雌)、2,040 mg/kg の4件の報告 (EU-RAR (2008)) があり、最多該当区分の区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
経皮
ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg、ウサギのLD50値として、> 1,600 mg/kg の報告 (EU-RAR (2008)) がある。LD50値の最小値が該当する区分4とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液体である。
吸入:蒸気
データ不足のため分類できない。なお、ラットへの0.099 mg/L、1時間吸入試験 (4時間換算値:0.0325-0.0495 mg/L (3.93-4.13×10-4 ppm)) の結果、死亡例なしとの報告 (EU-RAR (2008)) があるが区分を特定できない。試験濃度は飽和蒸気圧濃度 (0.78-0.82 mg/L) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しない蒸気としてppmを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。

皮膚腐食性及び皮膚刺激性

EU-RAR (2008) には、ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404準拠) が数例報告されており、本物質 (純度:100%) を4時間半閉塞適用した試験で、72時間後の紅斑及び浮腫の平均スコアは、3.0及び3.0であり、紅斑及び浮腫は7日以内に消失したが、瘢痕は21日経過しても残っていたとの記載があり、EU-RAR (2008) では腐食性物質と判断していることから、区分1とした。

眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性

本物質の眼刺激性の情報は得られなかったが本物質は皮膚腐食性を示すことから区分1とした。

呼吸器感作性

呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。

皮膚感作性

皮膚感作性:データ不足のため分類できない。EU-RAR (2008) にはモルモットを用いたマキシマイゼーション試験で10例中2例に陽性がみられたとの記載があるが、本試験の結果のみで判断できないため分類できないとした。

生殖細胞変異原性

データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは細菌の復帰突然変異試験で陰性である (EU-RAR (2008)、HPVIS (Access on December 2013))。

発がん性

データ不足のため分類できない。

生殖毒性

データ不足のため分類できない。

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性)
分類実施中
水生環境有害性(長期間)
分類実施中

オゾン層への有害性

当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。 廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

国際規制

国連番号
1760
国連品名
CORROSIVELIQUID, N.O.S.
国連危険有害性クラス
8
容器等級
Ⅰ-Ⅲ
海洋汚染物質
該当しない
MARPOL73/78附属書Ⅱ及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質
該当しない

国内規制

海上規制情報
船舶安全法の規定に従う
航空規制情報
航空法の規定に従う
陸上規制情報
消防法の規定に従う

特別安全対策

輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 移送時にイエローカードの保持がある。

緊急時応急措置指針番号

154

15. 適用法令

消防法

第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体

航空法

腐食性物質

船舶安全法

腐食性物質

港則法

その他の危険物・腐食性物質

化審法

優先評価化学物質

16. その他の情報

略語と頭字語

ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
IATA:国際航空運送協会
IMDG: 国際海上危険物
LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
STEL: 短期暴露限度
TWA: 時間加重平均

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

本MSDS中の情報は指定された製品にのみ適用され、特に規定がない限り、本製品とその他の物質の混合物には適用されません。本MSDSは、製品使用者の適切な専門的なトレーニングを受けた者にのみ製品安全情報を提供します。本MSDSの使用者は、本SDSの適用性について独自に判断しなければならない。本MSDSの著者は、本MSDSの使用によるいかなる傷害にも責任を負わない。

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