急性毒性
経口
GHS分類: 区分外 ラットのLD50値として、2,140 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
経皮
GHS分類: 区分外 ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg、16,200 mg/kg (HSDB (Access on August 2015)) に基づき、区分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ラットへの8,000 ppm、4時間ばく露試験の結果、4/6例が死亡したとの報告 (ACGIH (7th, 2001)) があるが、このデータから区分を特定することはできない。試験濃度が飽和蒸気圧濃度 (46,618 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 区分外 ウサギを用いたドレイズ試験において、軽度の刺激性がみられたとの報告 (ACGIH (7th, 2001)) から区分外 (国連分類基準の区分3) と判断した。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 区分2A ウサギを用いたドレイズ試験において、中等度の眼刺激性がみられたとの報告 (ACGIH (7th, 2001)) から区分2Aとした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
発がん性
GHS分類: 分類できない 国際機関による分類結果もなく、データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 区分3 (気道刺激性、麻酔作用) 本物質は気道刺激性、麻酔作用がある (ACGIH (7th, 2001)、HSDB (Access on August 2015)) ことから、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 旧分類の中枢神経系を示す所見は見当たらなかった。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない ヒトでの事例はなく、データ不足のため分類できない。なお、本物質は炭素原子数が13を超えないケトンで、かつ動粘性率計算値が 0.55 mm2/sec (25℃) である (粘性率: 0.444 mPa・s (25℃)、密度: 0.8098 g/cm3 (25℃) : HSDB (Access on August 2015)) ことから、国連分類では区分2に該当する。現行の分類ガイダンスに従い、分類できないとした。