抗痛風薬
痛風はプリン代謝の異常、尿酸排泄の障害に起因しかつ血液中の尿酸値が高すぎる状態にある疾患であり,尿酸ナトリウムの針状結晶が組織に沈積し、典型的な再発性急性関節炎と腎臓病変を主な症状とする代謝性疾患である。それは豊かな生活を暮らす人々が罹った疾患だと考えられるが,体内の大部分のプリンは生体内で合成されるため,その前に食品に含まれるプリンにあまり注目しなかった。
現在抗痛風薬を二つの種類に分類して説明する:
(1) 抗炎症鎮痛薬
インドメタシンとフェニルブタゾンに加えて,コルヒチンも治療効果に優れた抗痛風薬である。 コルヒチンはユリ科のイヌサフランの種子又は球根に存在し,エジプト、ギリシャは古来からコルヒチンを用いる。その作用機序はまだ明らかではなく,白血球の尿酸貪食作用を直接に阻害し,又は白血球のリソソームに作用してそれを安定化させ,これにより尿酸結晶の析出と炎症との間の循環を切断するかもしれないと考えられる。
(2) キサンチンオキシダーゼ阻害剤
アロプリノールは抗癌薬を研究する過程で合成されるものであり,R. W. Rundles等はそれが試験管中でキサンチンオキシダーゼの基質になり,かつ阻害剤に属し,プリンが三段階の酸化反応を経て尿酸を生成するという過程を阻害でき,かつ各段階の反応に対して阻害作用を有するということが発見した。1963年,J.B.Wyngaardenはロンドンでアロプリノールの臨床試験を行い,かつ高尿酸血症の治療に用いることができるというレポートが発表された。
(3) 尿酸排泄促進薬
① スルフィンピラゾン(アンチュレン)。Ciba-Geigy社によって製造される製品の名前はAnturaneである。本品は尿細管が尿酸への再吸収を阻害する役割を有し,フェニルブタゾンの副作用をどのように除去する過程において発見されたピラゾロン系抗痛風薬である。
② プロベネシド。本品も尿細管が尿酸への再吸収を阻害する役割を有する。
③ ベンズブロマロン。
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