急性毒性
経口
GHS分類: 区分外 ラットのLD50値として、3,100 mg/kg (ChemID (Access on January 2017)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
経皮
GHS分類: 区分外 ウサギのLD50値として、> 3,000 mg/kg (RTECS (Access on January 2017)) との報告に基づき、区分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液体である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 区分2 ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験 (OECD TG 404、3試験) では、適用24~72時間後に紅斑 (グレード1~2) と浮腫 (グレード1~3) が観察され、7日後に落屑が認められた。3試験の一次刺激率 (PII) は、4.0、4.0及び2.58であった (ECETOC TR66 (1995)) ことから、区分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 区分1 モルモットの皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法、ビューラー法) 及びマウスの局所リンパ節試験 (LLNA法) において、いずれも陽性であり、また、本物質はヒトパッチテストにおいて診断のための陽性対照物質として用いられており、本物質はヒト及び動物に対して皮膚感作性を有すると結論されていることから (ECETOC TR 77 (1999))、区分1とした。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた経皮適用による90日間反復投与毒性試験において、区分2相当の125 mg/kg/dayで適用部皮膚及び消化管の刺激、血糖減少、血中尿素窒素及び血清アルカリ性ホスファターゼ活性増加の報告がある (HPVIS (Access on October 2016))。 以上のように、区分2相当の用量で局所刺激性に起因した所見のほか、血液生化学的検査項目の変動がみられているが、分類根拠とするには十分でなく、その他の経路の情報がないことから分類できないとした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。