急性毒性
経口
ラットのLD50値は152.8 mg/kg bw (EHC 216 (2000))である。GHS分類:区分3 ラットのLD50値は152.8 mg/kg bw (EHC 216 (2000))に基づき、区分3とした。
経皮
ウサギのLD50値は0.071 mL/kg (84.4 mg/kg ) (RTECS (2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)。なお、EU分類ではT; R24である(EC-JRC(ESIS) (Access on June. 2011))。GHS分類:区分2 ウサギのLD50値は0.071 mL/kg (84.4 mg/kg ) (RTECS (2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)に基づき、区分2とした。なお、EU分類ではT; R24である(EC-JRC(ESIS) (Access on June. 2011))。
吸入:ガス
常温で液体である。GHS分類:分類対象外 常温で液体(Ullmanns(E) (6th, 2003))である。
吸入:蒸気
データ不足。なお、ラットに250 ppmのばく露(蒸気)で6匹中1匹が死亡し、LCLo値は250 ppm(0.772 mg/L)(RTECS (2008); 元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)との報告があり、またEU分類ではT; R23である(EC-JRC(ESIS) (Access on June. 2011))。GHS分類:分類できない データ不足。なお、ラットに250 ppmのばく露(蒸気)で6匹中1匹が死亡し、LCLo値は250 ppm(0.772 mg/L)(RTECS (2008); 元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)との報告があり、またEU分類ではT; R23である(EC-JRC(ESIS) (Access on June. 2011))。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギに当該物質原液0.01 mLを24時間以内の開放適用において、毛細血管の僅かな充血が認められたのみで、1-10の十段階評価においてグレード2(軽度の刺激性)であった(RTECS (2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)。GHS分類:区分外(国連分類基準:区分3) ウサギに当該物質原液0.01 mLを24時間以内の開放適用において、毛細血管の僅かな充血が認められたのみで、1-10の十段階評価においてグレード2(軽度の刺激性)であった(RTECS (2008)、元文献:American Industrial Hygiene Association Journal. Vol. 23, Pg. 95, 1962.)ことに基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギに適用24時間後に損傷の程度が、1-10の十段階評価でグレード5(最大グレード10)であった(HSDB (2003)が、回復期間など詳細は不明であることから細区分せず。GHS分類:区分2 ウサギに適用24時間後に損傷の程度が、1-10の十段階評価でグレード5(最大グレード10)であった(HSDB (2003)が、回復期間など詳細は不明であることから細区分せず区分2とした。
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖細胞変異原性
マウスの骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(IARC 52 (1991))である。なお、in vitro 試験では、エームス試験で陰性(NTP DB Study (1981)、IARC 52 (1991))の報告がある。GHS分類:区分外 マウスの骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(IARC 52 (1991))に基づき、区分外とした。なお、in vitro 試験では、エームス試験で陰性(NTP DB Study (1981)、IARC 52 (1991))の報告がある。
発がん性
IARCの発がん性評価でグループ3に分類されている。なお、10週齢のA/Jマウスに週3回8週間経口投与後9ヵ月齢まで観察した試験で、肺腫瘍を有するマウスの割合が僅かながら増加した(IARC 52 (1991))との報告がある。GHS分類:分類できない IARCの発がん性評価でグループ3に分類されていること基づき、「分類できない」とした。なお、10週齢のA/Jマウスに週3回8週間経口投与後9ヵ月齢まで観察した試験で、肺腫瘍を有するマウスの割合が僅かながら増加した(IARC 52 (1991))との報告がある。
生殖毒性
ラットの妊娠7~21日に55 mg/kg/dayを経口投与したスクリーニング試験で母動物に有意な体重増加抑制がみられたが、妊娠、吸収率、出生後の仔の生存または成長には悪影響は認められなかった(IARC 52 (1991))と報告されているが、交配前からのばく露による性機能および生殖能に及ぼす影響については不明のため、データ不足である。GHS分類:分類できない ラットの妊娠7~21日に55 mg/kg/dayを経口投与したスクリーニング試験で母動物に有意な体重増加抑制がみられたが、妊娠、吸収率、出生後の仔の生存または成長には悪影響は認められなかった(IARC 52 (1991))と報告されているが、交配前からのばく露による性機能および生殖能に及ぼす影響については不明のため、データ不足で「分類できない」とした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。