急性毒性
経口
ラットLD50値: >2000 mg/kg(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))、3000 mg/kg(JECFA FAS51 (1974))。(GHS分類:区分外(JIS分類基準))
経皮
データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入
吸入(粉じん): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(蒸気): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(ガス): GHSの定義における固体である。(GHS分類:分類対象外)
皮膚腐食性・刺激性
物理化学的性状としてpH2.0(20℃飽和水溶液)(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))。(GHS分類:区分1)
眼に対する重篤な損傷・刺激性
物理化学的性状としてpH2.0(20℃飽和水溶液)(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))。(GHS分類:区分1)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖細胞変異原性
エームス試験およびCHL/IU細胞を用いた染色体異常試験において、いずれも陰性(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))。(GHS分類:in vivo試験のデータがなく分類できない。)
発がん性
ラットに0.3~3%の濃度で2年間混餌投与した試験で、成長率、死亡率および病理学的検査において認識し得る有害影響は観察されなかった(JECFA FAS51 (1974))とある。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
生殖毒性
ラットを用い交配の2週間前から分娩の3日後まで経口投与した簡易生殖毒性試験(OECD TG 421)において、高用量群(1000 mg/kg)で被験物質投与の影響とされる死亡が発生し、300 mg/kg群の雄について組織学的検査で精巣の精細管萎縮等の異常所見により、受胎能に関する被験物質投与の影響が示唆された。しかし、平均性周期日数および交尾能に被験物質投与の影響はなく、全例が正常に分娩し、妊娠、分娩および出生等の生殖指標にも被験物質投与の影響は認められなかった。雌雄の新生仔の生存性および出生後 0および4日の仔の状態にも被験物質投与の影響は認められなかった(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)
ラットに2000 mg/kgを経口投与した急性毒性試験において、死亡動物はなく、一般状態観察、体重測定および剖検において、被験物質投与の影響は認められなかった(厚労省報告 (Access on Aug, 2010))。(GHS分類:経口経路で区分外に相当するが、データ不足で分類できない。)
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)
ラットに経口投与による28日間反復投与試験において、1000 mg/kg/day(90日換算:311 mg/kg/day)で被験物質投与に起因すると思われる変化が雌雄の一般状態および胃に認められ、NOAELは200 mg/kg/dayである(90日換算:62.2 mg/kg/day)厚労省報告 (Access on Aug, 2010))が、100 mg/kg/day付近では毒性影響が不明である。また、ラットに0.3~3%の濃度で2年間混餌投与した試験において、成長率、死亡率および病理学的検査で明らかな有害影響は観察されなかった(JECFA FAS51 (1974))。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)