急性毒性
経口
ラットLD50値:58mg/kg(ACGIH 7th, 2001、NICNAS, 2003、EHC 17, 1981)、22.9mg/kg、16.8mg/kg、50mg/kg、23-176mg/kgおよび9->80mg/kg(NICNAS, 2003)、175mg/kgおよび89mg/kg(EHC 17, 1981)に基づき、計算を適用した。計算値は39.9mg/kgであったことから区分2とした。
経皮
ウサギLD50値:140mg/kgおよび795mg/kg(ACGIH 7th, 2001、NICNAS, 2003)、196.7mg/kgおよび420mg/kg(NICNAS, 2003)、1350mg/kg(NICNAS, 2003、PATTY 4th, 1994、EHC 17, 1981)に基づいた計算値212.7mg/kg、およびラットLD50値:665mg/kg(NICNAS, 2003、PATTY 4th, 1994、EHC 17, 1981)に基づき、区分3とした。
吸入:ガス
GHSの定義による液体である。
吸入:蒸気
ラットLC50(4時間)値:0.076mg/L(ACGIH 7th, 2001、NICNAS, 2003)、LC50(1時間)値:0.247mg/L(4時間換算値0.124mg/L)(ACGIH 7th, 2001、NICNAS, 2003)、LC50(1時間)値:0.22mg/L(4時間換算値0.11mg/L)(NICNAS, 2003)に基づき、計算を適用した。計算値は0.08mg/Lであったことから、区分1とした。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ACGIH(7th, 2001)にはヒトの皮膚への単回接触では刺激性はないとの記述があるが、NICNAS(2003)のウサギを用いた皮膚刺激性試験において軽度な刺激性が認められたとの記述から、区分3とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
NICNAS(2003)に記載されたウサギの眼に適用した試験において刺激性判定基準の区分1~3に該当する眼の変化が認められなかったことから、区分外とした。
呼吸器感作性
データなし。
皮膚感作性
データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
生殖細胞を用いるin vivo経世代変異原性試験であるマウスを用いた優性致死試験で陰性の結果(NICNAS, 2003)、体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるマウス赤血球を用いた小核試験で陰性の結果(NICNAS, 2003)があることから、区分外とした。
発がん性
データなし。
生殖毒性
NICNAS(2003)のラットを用いた妊娠中経口投与試験において母動物に有意な体重増加抑制が認められる用量でも明確な生殖毒性は認められなかったとの記述から、区分外とした。