安全データシート

グリセオフルビン

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: グリセオフルビン
  • CB番号: CB1766075
  • CAS: 126-07-8

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 医薬品原料(抗真菌性抗生物質)
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
H21.3.31、政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)を使用
物理化学的危険性
金属腐食性物質   分類できない
有機過酸化物   分類対象外
酸化性固体   分類対象外
酸化性液体   分類対象外
水反応可燃性化学品   分類対象外
自己発熱性化学品   分類できない
自然発火性固体   分類できない
自然発火性液体   分類対象外
自己反応性化学品   分類対象外
可燃性固体   分類できない
引火性液体   分類対象外
高圧ガス   分類対象外
支燃性・酸化性ガス類   分類対象外
可燃性・引火性エアゾール   分類対象外
可燃性・引火性ガス   分類対象外
火薬類   分類対象外
健康に対する有害性
吸引性呼吸器有害性   分類できない
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)   区分2(肝臓、皮膚)
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)   区分2(全身毒性)
生殖毒性   区分1B
発がん性   区分2
生殖細胞変異原性   区分1B
皮膚感作性   分類できない
呼吸器感作性   分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性   分類できない
皮膚腐食性・刺激性   分類できない
急性毒性(吸入:ミスト)   分類対象外
急性毒性(吸入:粉じん)   分類できない
急性毒性(吸入:蒸気)   分類できない
急性毒性(吸入:ガス)   分類対象外
急性毒性(経皮)   分類できない
急性毒性(経口)   区分外
環境に対する有害性
水生環境慢性有害性   分類できない
水生環境急性有害性   分類できない

ラベル要素

絵表示又はシンボル
GHS07GHS08
注意喚起語
危険
危険有害性情報
れ: 肝臓 皮膚
長期にわたる、または反復暴露による臓器の障害のおそ
臓器の障害のおそれ: 全身毒性
生殖能または胎児への悪影響のおそれ
発がんのおそれの疑い
遺伝性疾患のおそれ
注意書き
[安全対策]
使用前に取扱説明書を入手すること。
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
粉じん、煙、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
取扱い後は手や顔をよく洗うこと。
保護手袋、保護衣、保護面を着用すること。
[応急措置]
暴露または暴露の懸念がある場合:医師に連絡すること。
[保管]
施錠して保管すること。
[廃棄]
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託す
ること。

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質/混合物の区別: : 化学物質
  • 化学名又は一般名: : (+)-グリセオフルビン
  • 濃度又は濃度範囲: : >97.0%(HPLC)
  • CAS RN: : 126-07-8
  • 化学式: : C17H17ClO6
  • 官報公示整理番号 化審法: : (8)-462, (9)-336
  • 官報公示整理番号 安衛法: : 公表化学物質

4. 応急措置

吸入した場合:

ること。
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。医師に連絡す

皮膚に付着した場合:

洗うこと。医師に連絡すること。
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、取り除くこと。多量の水と石鹸で

目に入った場合:

て洗うこと。医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易にはずせる場合は外し

飲み込んだ場合:

医師に連絡すること。口をすすぐこと。

応急措置をする者の保護:

救助者はゴム手袋、密閉ゴーグルなどの保護具を着用する。

5. 火災時の措置

適切な消火剤:

粉末, 泡, 水噴霧, 二酸化炭素

火災時の特定危険有害性:

燃焼や高温により分解し、有毒なヒュームを発生する恐れがあるので注意する。

特有の消火方法:

消火作業は、風上から行い、周囲の状況に応じた適切な消火方法を用いる。関係者以外は安全な場所に退去させる。周辺火災時、移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。

消火を行う者の保護:

消火作業の際は、必ず保護具を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置:

る。
漏出した場所の周辺に、ロープを張るなどして関係者以外の立入りを禁止す
漏出場所の風上から作業し、風下の人を退避させる。
個人用保護具を着用する。

環境に対する注意事項:

製品が排水路に排出されないよう注意する。

封じ込め及び浄化の方法及び機材:

付着物、回収物などは、関係法規に基づき速やかに処分する。
粉塵の飛散に注意しながら掃き集め、密閉容器に回収する。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策:
取扱いは換気のよい場所で行う。適切な保護具を着用する。粉塵が飛散しないように注意する。取扱い後は手や顔などをよく洗う。
注意事項:
できれば、密閉系で取扱う。粉塵やエアゾールが発生する場合には、局所排気を用いる。
安全取扱い注意事項:
あらゆる接触を避ける。

保管

適切な保管条件:
容器を密栓して冷蔵庫に保管する。施錠して保管する。酸化剤などの混触危険物質から離して保管する。
避けるべき保管条件:
安全な容器包装材料:
法令の定めるところに従う。

8. ばく露防止及び保護措置

設備対策:

密閉化した設備又は局所排気装置を設ける。取扱い場所の近くに洗眼及び身体洗浄用の設備を設ける。

管理濃度:

設定されていない。

保護具

呼吸用保護具:
防塵・防毒マスク、自給式呼吸器、送気マスク等。
手の保護具:
不浸透性の手袋。
眼、顔面の保護具:
保護眼鏡(ゴーグル型)。状況に応じ保護面。
皮膚及び身体の保護具:
不浸透性の保護衣。状況に応じ、保護長靴。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体
データなし
臭い
データなし
pH
データなし

融点・凝固点

218 - 222℃ (Chemical Book HP access on 09/07/13)

沸点、初留点及び沸騰範囲

570℃(Chemical Book HP access on 09/07/13)

引火点

データなし

自然発火温度

データなし

燃焼性(固体、ガス)

データなし

爆発範囲

データなし

蒸気圧

5E-13 (25 ℃)(Chemical Book HP access on 09/07/13)

蒸気密度

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

比重(密度)

1.4 g/cm3(Chemical Book HP access on 09/07/13)

溶解度

データなし

オクタノール・水分配係数

2.36(Chemical Book HP access on 09/07/13)

分解温度

データなし

粘度

データなし

粉じん爆発下限濃度

データなし

最小発火エネルギー

データなし

体積抵抗率(導電率)

データなし

10. 安定性及び反応性

反応性:

情報なし

化学的安定性:

適切な条件下においては安定。

危険有害反応可能性:

特別な反応性は報告されていない。

避けるべき条件:

情報なし

混触危険物質:

酸化剤

危険有害な分解生成物:

二酸化炭素, 一酸化炭素, 塩化水素

11. 有害性情報

急性毒性

経口
List3の情報で、ラットを用いた経口投与試験のLD50値>10,000 mg/kg(RTECS(1982))から区分外とした。
経皮
データがないので分類できない。
吸入
吸入(粉じん):   データがないので分類できない。
吸入(蒸気):   データがないので分類できない。
吸入(ガス):   GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。

皮膚腐食性・刺激性

データがないので分類できない。

眼に対する重篤な損傷・刺激性

データがないので分類できない。

呼吸器感作性又は皮膚感作性

呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:データがないので分類できない。

生殖細胞変異原性

生殖細胞を用いるin vivo 変異原性試験(マウス精母細胞を用いる染色体異常試験)で陽性(IARC 79(2001))との記述から区分1Bとした。

発がん性

IARCでグループ2B(IARC 79(2001))であることから、区分2とした。

生殖毒性

雌ラットを妊娠6-15日に経口投与した試験で、「尾部奇形、無眼球、鎖肛、脳脱出などの奇形がみられた」(IARC 79(2001)との記述がある。これらの奇形は用量依存性がなかったが、この引用文献(Science 175(1972))を確認したところ、母動物に体重減少がみられる用量で胚吸収の増加、胎児体重減少、尾部異常が観察されたと記述されている。以上から区分1Bとした。 なお、「妊婦への投与で胎児毒性の可能性あり」(HSDB(2002))との記述がある。

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)

ヒトについて、「高頻度の症状: 頭痛、低頻度の症状: 吐き気、嘔吐、下痢、胸焼け、角口内炎、不眠症 、異常な疲れ」(HSDB(2002))との記述がある。以上から区分2(全身毒性)とした。

特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露)

ヒトについては、IARC 79(2001)に「ポルフィリン代謝の阻害」との記述があり、この引用文献(Crit. Rev. Toxicol. 27 (1997))を調査したところ、「マウスの肝臓において本物質が引き起こしたポルフィリン蓄積に、肝細胞の損傷、壊死、炎症が続いて起こる。同様の変化は、ヒトの肝細胞腫瘍発現リスクの増加に関係したポルフィリン症として知られているが、マウスのモデルと比べて本物質投与におけるヒトのポルフィリン発生(porphyrogenic)影響は中等度であった」との記述があった。実験動物については、IARC 79(2001) に「肝臓の肥大、肝細胞損傷、壊死、炎症を伴うポルフィリン症、マロリー体の形成、甲状腺肥大」と記述されている。この、動物における肝臓での影響は区分2のガイダンス値の範囲外でみられたが、IARC 79(2001)の引用文献の記述も考慮すると、ヒトに対する有害性を否定できないため、区分2(肝臓)とした。また、HSDB(2002)に、ヒトについて、「皮膚に寒冷じんましん、温暖じんましん、光過敏性、扁平苔癬、紅斑、多形性紅斑、発疹様の水疱、麻疹様発疹等の反応」との記述があり、この引用文献(Gilman, A.G., T.W. Rall, A.S. Nies and P. Taylor (eds.). Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics. 8th ed.(1990))を調査したところ、本物質は経口医薬品であり皮膚について副作用があると記述されていたことから、区分2(皮膚)とした。以上より、全体として区分2(肝臓、皮膚)とした。 なお(HSDB(2002))には、急性ポルフィリン症患者、肝機能不全患者、薬過敏症患者、妊婦への投与は禁忌と記述されている。

吸引性呼吸器有害性

データがないので分類できない。

12. 環境影響情報

生態毒性:

魚類:
情報なし
甲殻類:
情報なし
藻類:
情報なし

残留性・分解性:

情報なし

生体蓄積性(BCF):

情報なし

土壌中の移動性

オクタノール/水分配係数:
2.18
土壌吸着係数(Koc):
情報なし
ヘンリー定数(PaM 3/mol):
情報なし

オゾン層への有害性:

情報なし

13. 廃棄上の注意

処理施設がないなどの理由で廃棄できない場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する。
空容器を処分する時は、内容物を完全に除去した後に行う。
却炉で焼却する。
焼却処理する場合には、可燃性溶剤に溶解または混合した後、アフターバーナー及びスクラバーを備えた焼
地方条例や国内規制に従う。
適切な保護具を着用する。

14. 輸送上の注意

国連番号:

該当なし。

国連分類:

国連の分類基準に該当せず。

輸送の特定の安全対策及び条件:

積み込み、荷崩れの防止を確実に行い、法令の定めるところに従う。
運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように

15. 適用法令

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)

新規指定化学物質(第2種)(平成20年11月21日公布、平成21年10月1日施行、PRTR:平成22年4月1日把握開始、平成23年4月1日届出開始) (1’S‐トランス)‐7‐クロロ‐2’,4,6‐トリメトキシ‐6’‐メチルスピロ[ベンゾフラン‐2(3H),1’‐シクロヘキサ‐2’‐エン]‐3,4’‐ジオン(別名グリセオフルビン)(政令番号:2-18)

16. その他の情報

略語と頭字語

TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

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