安全データシート

1,1,1,2-テトラクロロ-3-(2,3,3,3-テトラクロロプロポキシ)プロパン

改訂日:2024-01-29版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 1,1,1,2-テトラクロロ-3-(2,3,3,3-テトラクロロプロポキシ)プロパン
  • CB番号: CB1193413
  • CAS: 127-90-2
  • 同義語: 1,1,1,2-テトラクロロ-3-(2,3,3,3-テトラクロロプロポキシ)プロパン

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 潤滑油添加剤、DDT等殺虫剤の強化剤(Gangolli (2nd, 1999)
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
H23.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7月版)を使用
物理化学的危険性
健康に対する有害性
環境に対する有害性
水生環境急性有害性   区分1
水生環境慢性有害性   区分1
注) 上記で区分の記載がない危険有害性は政府向けガイダンス文書で規定された[分類対象外]、[区分外]または[分類できない]に該当するものであり、後述の該当項目の説明を確認する必要がある。
ラベル要素
絵表示又はシンボル
注意喚起語
警告
危険有害性情報
水生生物に非常に強い毒性
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
注意書き
【安全対策】
環境への放出を避けること。
【応急措置】
漏出物を回収すること。
【保管】
【廃棄】
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

3. 組成及び成分情報

  • 化学名又は一般名: 1,1,1,2-テトラクロロ-3-(2,3,3,3-テトラクロロプロポキシ)プロパン
  • 別名: 2,3,3,3,2’,3’,3’,3’-オクタクロロジプロピルエーテル、(2,3,3,3,2',3',3',3'-Octachlorodipropyl ether )、ビス(2,3,3,3-テトラクロロプロピル)エーテル、(Bis(2,3,3,3-tetrachloropropyl) ether)、3,3’-オキシビス(1,1,1,2-テトラクロロプロパン)、(3,3'-Oxybis(1,1,1,2-tetrachloropropane))
  • 分子式 (分子量): C6H6Cl8O(377.72)
  • CAS番号: 127-90-2
  • 官報公示整理番号(化審法・安衛法): (2)-379
  • 分類に寄与する不純物及び安定化添加物: データなし
  • 濃度又は濃度範囲: 100%

4. 応急措置

吸入した場合

気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

皮膚に付着した場合

水と石鹸で洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。

眼に入った場合

水で数分間注意深く洗うこと。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。

予想される急性症状及び遅発性症状

吸入 : データなし
皮膚 : データなし
眼 : データなし
経口摂取 : データなし

最も重要な兆候及び症状

データなし

応急措置をする者の保護

データなし

医師に対する特別注意事項

データなし

5. 火災時の措置

消火剤

泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類

使ってはならない消火剤

データなし。

特有の危険有害性

引火性の高い液体および蒸気。
消火後再び発火するおそれがある。
火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。

特有の消火方法

危険でなければ火災区域から容器を移動する。
容器が熱に晒されているときは、移動しない。
安全に対処できるならば着火源を除去すること。

消火を行う者の保護

適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具および緊急措置

全ての着火源を取り除く。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

環境に放出しないこと。

回収・中和

不活性材料(例えば、乾燥砂又は土等)で流出物を吸収して、化学品廃棄容器に入れる。

封じ込め及び浄化方法・機材

危険でなければ漏れを止める。

二次災害の防止策

すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
消防法の規制に従う。
局所排気・全体換気
『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項
取扱い後はよく手を洗うこと。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
接触回避
データなし。

保管

技術的対策
消防法の規制に従う。
保管条件
使用したP400シリーズのフレーズを転記
容器包装材料
データなし。

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度 (ばく露限界値、生物学的ばく露指標)

日本産衛学会
未設定
ACGIH
未設定

設備対策

この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には,適切な洗眼器と安全シャワーを設置すること。
ばく露を防止するため、作業場には適切な全体換気装置、局所排気装置を設置すること。

保護具

呼吸器の保護具
適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具
適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
適切な保護衣を着用すること。

衛生対策

取扱い後はよく手を洗うこと。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
液体 : PM (14th, 2006)
無色または淡黄色 :
臭い
データなし
pH
データなし

融点・凝固点

-50 ℃ : SRC Phys Prop (Access on Jan. 2011)

沸点、初留点及び沸騰範囲

296-298 ℃ : Gangolli (2nd, 1999)

引火点

177 ℃ (CC) : NITE総合検索 (Access on Jan. 2011)

自然発火温度

データなし

燃焼性(固体、ガス)

データなし

爆発範囲

データなし

蒸気圧

0.00175 mmHg (25℃) : SRC Phys Prop (Access on Jan. 2011)

蒸気密度

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

比重(密度)

1.64-1.66 (20℃/4℃) : PM (14th, 2006)

溶解度

1.53 mg/L (25℃) : NITE総合検索 (Access on Jan. 2011)
一般的な有機溶剤(エーテル、ベンゼン、クロロフォルム、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、ジオキサン、メチルエチルケトン、石油、ジーゼル油等)と混合、 : PM (14th, 2006)

オクタノール・水分配係数

logP=5.10 : SRC Phys Prop (Access on Jan. 2011)

分解温度

データなし

粘度

データなし

粉じん爆発下限濃度

データなし

最小発火エネルギー

データなし

体積抵抗率(導電率)

データなし

10. 安定性及び反応性

安定性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる

危険有害反応可能性

データなし

避けるべき条件

データなし

混触危険物質

データなし

危険有害な分解生成物

データなし

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットLD50値は3630 mg/kg bw(RTECS (1996))、マウスLD50値が3500μL/kg(=5775mg/kg:比重1/65mg/mL)(RTECS (1996))であるとの報告があるが、リスト3文献のデータのみであり、元文献で確認できない。(GHS分類:データ不十分で分類できない)
経皮
データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入
吸入(ガス):   GHSの定義における液体である。(GHS分類:分類対象外)
吸入(蒸気):   データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(粉じん・ミスト):   データなし。(GHS分類:分類できない)

皮膚腐食性・刺激性

データなし。(GHS分類:分類できない)

眼に対する重篤な損傷・刺激性

データなし。(GHS分類:分類できない)

呼吸器感作性又は皮膚感作性

呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
皮膚感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)

生殖細胞変異原性

データなし。(GHS分類:分類できない)

発がん性

データなし。(GHS分類:分類できない)

生殖毒性

データなし。(GHS分類:分類できない)

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性有害性)
甲殻類 (オオミジンコ) による48時間EC50 = 0.078 mg/L (環境省生態影響試験, 2004) である。(GHS分類:区分1)
水生環境有害性(長期間有害性)
急性毒性区分1であり、急速分解性がない (難分解、BODによる分解度:0% (既存点検, 1979)) 。 (GHS分類:区分1)

オゾン層への有害性

当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。(GHS分類:分類できない)

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

該当の有無は製品によっても異なる場合がある。法規に則った試験の情報に基づく修正の必要がある。

国連番号
特定できず

国際規制

海上規制情報
特定できず

国際規制

航空規制情報
特定できず

国内規制

陸上規制情報
消防法の規定に従う。
海上規制情報
特定できず
航空規制情報
特定できず

特別安全対策

移送時にイエローカードの保持が必要。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。

緊急時応急措置指針番号

-

15. 適用法令

化審法

第3種監視化学物質(法第2条第6項)(政令番号:3-82)

消防法

第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1・第4類)

16. その他の情報

略語と頭字語

ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
IATA:国際航空運送協会
IMDG: 国際海上危険物
LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
STEL: 短期暴露限度
TWA: 時間加重平均

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
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