急性毒性
経口
GHS分類: 区分外 ラットの致死量として> 25 g/kg との報告 (ACGIH (7th, 2004)) に基づき、「区分外」とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液体であり、分類対象外。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ばく露時間は不明であるが、マウスに7,196 ppmを吸入させた場合、毒性影響がみられなかったとの報告 (ACGIH (7th, 2004)) がある。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ウサギを用いた本物質原液の皮膚刺激性試験で刺激性なし (ACGIH (7th, 2004)) との情報があるが、他には情報が得られなかったためデータ不足のため「分類できない」とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 区分2B 具体的な記載はないが、ウサギに本物質を適用した眼刺激性試験で軽度の刺激がみられたが、2日以内に回復した (ACGIH (7th, 2004)) との記載から「区分2B」とした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いたマキシマイゼーション試験 (OECD TG 406) において、感作性はみられなかったとの報告がある (ACGIH (7th, 2004)) が、試験条件等について詳細不明である。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない In vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験で陰性と報告されている (ACGIH (7th, 2004))。さらに、in vitroでは、細菌を用いた復帰突然変異試験、hprt遺伝子突然変異試験でいずれも陰性である (ACGIH (7th, 2004))。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、妊娠ラットに本物質を吸入ばく露した試験で、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量低下) が発現する用量においても、催奇形性はみられないとの記述 (ACGIH (7th, 2004)、HSDB (2015)) がある。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 分類できない ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた2週間吸入毒性試験、28日間吸入毒性試験のデータがあるが、吸入経路において区分2までのガイダンス値範囲の用量で毒性所見はみられなかった。なお、肝臓への影響 (肝細胞の空胞化、部分トロンボプラスチン時間の短縮) が認められた (ACGIH (7th, 2004)) が、区分2の範囲外であった。 他の経路及びヒトでの有害性知見がなく、データ不足のため「分類できない」とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。