11.1 毒性情報
急性毒性
(OECD 試験ガイドライン 420)
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 硝酸マンガン(II)
症状: 飲み込むと、口内および喉に重症の火傷をおこすだけでなく、食道、胃に穴をあける危険性もあ
症状: 粘膜のやけど, 咳, 息切れ, おそれのある障害:, 気管の損傷
経皮: データなし
LD50 経口 - ラット - メス - > 300 mg/kg
る。
皮膚腐食性/刺激性
皮膚 - ウサギ
結果: 1~4時間接触すると腐食性がある - 4 h
(OECD 試験ガイドライン 404)
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 硝酸マンガン(II)値は以下の物質と同様に得られる。 硝酸マ
ンガン(II)四水和物
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
重篤な眼の損傷。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
データなし
生殖細胞変異原性
試験タイプ: 変異原性(ほ乳類での細胞試験): 染色体異常。
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
方法: OECD 試験ガイドライン 473
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 塩化マンガン試験タイプ: Ames 試験
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
方法: OECD 試験ガイドライン 471
結果: 陰性
試験
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
方法: OECD 試験ガイドライン 476
結果: 陰性
試験タイプ: 染色体異常試験
細胞型: Red blood cells (erythrocytes)
投与経路: 経口
方法: OECD 試験ガイドライン 474
結果: 陰性
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 塩化マンガン(II)四水和物
種: マウス
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 塩化マンガン
テストシステム: Mouse lymphoma test
テストシステム: 大腸菌/ネズミチフス菌
結果: 陰性
テストシステム: 人間のリンパ球
備考: 値は以下の物質と同様に得られる。 塩化マンガン試験タイプ: in vitro哺乳動物細胞遺伝子変異
発がん性
データなし
生殖毒性
データなし
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
データなし
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
データなし
誤えん有害性
データなし
11.2 追加情報
その他の危険な特徴を除外してはならない。
マンガン粉塵の暴露を受けた男性で受精能の低下が見られる。慢性マンガン中毒は、まず中枢神経系で
おこる。初期症状として、倦怠、眠気、脚の衰弱がおこる。さらに進むと、顔面の鈍い仮面様の感覚、
抑制のない笑いなどの精神障害および歩くところぶなどの痙性歩行が見られる。いくつかのマンガン化
合物の粉塵やフュームの暴露を受けた作業者において肺炎の高頻度発生が認められている。, 化学的、
物理的および毒性学的性質の研究は不十分と考えられる。
メトヘモグロビン血で頭痛、心不整脈、血圧低下、呼吸困難、けいれんを伴う。主徴: チアノーゼ(血液
マンガン化合物は一般に消化管からごく微量しか吸収されない。
亜硝酸塩/硝酸塩全般に該当: 大量摂取後のメトヘモグロビン血症
が青く変色する)。
十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う。