急性毒性
経口
マウスのLD50値は540 mg/kg(HSDB (2002))でありGHS区分4に相当する。GHS分類:区分4 マウスのLD50値は540 mg/kg(HSDB (2002))に基づき区分4とした。
経皮
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:ガス
常温で固体(granules or powder(Merck (14th, 2006))である。GHS分類:分類対象外 常温で固体(granules or powder(Merck (14th, 2006))である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚腐食性及び刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
当該物質は工場作業者、薬剤師、および看護師に接触性皮膚炎を引き起こし、Contact Dermatitis (Frosch)に接触アレルギー物質として記載されている(Contact Dermatitis (Frosch) (4th, 2006))でありGHS区分1に相当する。GHS分類:区分1 当該物質は工場作業者、薬剤師、および看護師に接触性皮膚炎を引き起こし、Contact Dermatitis (Frosch)に接触アレルギー物質として記載されている(Contact Dermatitis (Frosch) (4th, 2006)、List1相当)ことから、区分1とした。
生殖細胞変異原性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖毒性
ヒトでは分娩直前の母親に当該物質の水和物を投与したところ、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状が見られたという事例があり、当該物質は胎盤を通過して胎児に移行するとされている(医薬品インタビューフォーム(2009))。動物試験では、ラットの妊娠1~17日に皮下投与により、主に左後肢に指欠損が発生し、低頻度ながら有意であった(Teratogenic (12th, 2007))との報告もある。ヒト新生児に対する悪影響、動物試験では皮下投与で催奇形性が報告され、子の発生に対する悪影響が示唆されることからGHS区分2に該当する。また、医療用医薬品集には授乳婦に対して投与は避けることとしており、当該物質はヒト母乳中に移行し乳児に神経過敏を起こすことがあるとの記載(医療用医薬品集(2010))により「GHS追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響」にも該当する。GHS分類:区分2、追加区分:授乳に対するまたは授乳を介した影響 ヒトでは分娩直前の母親に当該物質の水和物を投与したところ、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状が見られたという事例があり、当該物質は胎盤を通過して胎児に移行するとされている(医薬品インタビューフォーム(2009))。動物試験では、ラットの妊娠1~17日に皮下投与により、主に左後肢に指欠損が発生し、低頻度ながら有意であった(Teratogenic (12th, 2007)、List2相当)との報告もある。以上からヒト新生児に対する悪影響、動物試験では皮下投与で催奇形性が報告され、子の発生に対する悪影響が示唆される