急性毒性
経口
ラットのLD50値は340 mg/kg(JECFA 1067 (2003))である。GHS分類:区分4 ラットのLD50値は340 mg/kg(JECFA 1067 (2003))に基づき区分4とした。
経皮
ウサギのLD50値は3300 mg/kg(Kemi-Riskline (2007))である。GHS分類:区分外(国連分類基準:区分5) ウサギのLD50値は3300 mg/kg(Kemi-Riskline (2007)、List2相当)はJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当する。
吸入:ガス
GHSの定義における液体である。GHS分類:分類対象外 GHSの定義における液体である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚腐食性及び刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖細胞変異原性
in vivoの試験データが無く分類できない。なお、in vitro試験として、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHPRT試験、チャイニーズハムスターのV79線維芽細胞を用いた小核試験においていずれも陰性(Kemi-Riskline (2007))の報告がある。GHS分類:分類できない in vivoの試験データが無く分類できない。なお、in vitro試験として、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHPRT試験、チャイニーズハムスターのV79線維芽細胞を用いた小核試験においていずれも陰性(Kemi-Riskline (2007))の報告がある。
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖毒性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
ヒト被験者30人に対し本物質を10 mg/m3の濃度で2時間ばく露し、鼻と咽喉の刺激が報告された(KemI-Riskline (2007))、一方、動物試験ではマウスを用いた本物質のRD50値(50%呼吸数抑制濃度)は182 mg/m3(KemI-Riskline (2007))であり、低濃度で刺激により呼吸抑制がみられたとの報告がある。GHS分類:区分3(気道刺激性) ヒト被験者30人に対し本物質を10 mg/m3の濃度で2時間ばく露し、鼻と咽喉の刺激が報告され(KemI-Riskline (2007))、一方、動物試験ではマウスを用いた本物質のRD50値(50%呼吸数抑制濃度)は182 mg/m3(KemI-Riskline (2007))であり、低濃度で刺激により呼吸抑制がみられたことから区分3(気道刺激性)とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ラットに1用量(投与量:12 mg/kg bw/day(雄)、14 mg/kg bw/day(雌))のみを90日間混餌投与した試験において、試験物質投与の影響は認められず、NOELは雄で12 mg/kg/day, 雌で14 mg/kg/dayと報告されている(JECFA 1067 (2003))。しかし、これはガイダンス値範囲内の用量であり、ガイダンス値上限付近での影響については不明である。GHS分類:分類できない ラットに1用量(投与量:12 mg/kg bw/day(雄)、14 mg/kg bw/day(雌))のみを90日間混餌投与した試験において、試験物質投与の影響は認められず、NOELは雄で12 mg/kg/day, 雌で14 mg/kg/dayと報告されている(JECFA 1067 (2003))。しかし、これはガイダンス値範囲内の用量であり、ガイダンス値上限付近での影響については不明のため「分類できない」とした。
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。