安全データシート

ヒドロキシアルカン(C=14~16)スルホン酸及びアルケン(C=14~16)スルホン酸のナトリウム塩

改訂日:2024-05-09版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: ヒドロキシアルカン(C=14~16)スルホン酸及びアルケン(C=14~16)スルホン酸のナトリウム塩
  • CB番号: CB8854874
  • CAS: 68439-57-6
  • 同義語: ヒドロキシアルカン(C=14~16)スルホン酸及びアルケン(C=14~16)スルホン酸のナトリウム塩

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 陰イオン界面活性剤
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
GHS改訂4版を使用
H25.9.19、政府向けGHS分類ガイダンス(H25.7版)を使用
物理化学的危険性
健康に対する有害性
特定標的臓器毒性(単回ばく露)   区分3 (麻酔作用)
生殖毒性   区分2
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性   区分2B
急性毒性(経口)   区分4
環境に対する有害性
水生環境有害性 (長期間)   分類実施中
水生環境有害性 (急性)   分類実施中

GHSラベル要素

絵表示
GHS05
注意喚起語
警告
危険有害性情報
飲み込むと有害 眼刺激 眠気又はめまいのおそれ 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
注意書き
安全対策
使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 取扱後はよく手を洗うこと。 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
応急措置
飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 気分が悪い時は医師に連絡すること。 口をすすぐこと。 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
保管
換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 施錠して保管すること。
廃棄
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性
情報なし

3. 組成及び成分情報

  • 単一製品・混合物の区別: 単一製品
  • 化学名又は一般名: ヒドロキシアルカン(C=14~16)スルホン酸及びアルケン(C=14~16)スルホン酸のナトリウム塩
  • 別名: 情報なし
  • 濃度又は濃度範囲: 情報なし
  • 分子式 (分子量): 不特定
  • 化学特性 (示性式又は構造式): 不特定
  • CAS番号: 68439-57-6
  • 官報公示整理番号(化審法): (2)-1596
  • 官報公示整理番号(安衛法): 既存
  • 分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし

4. 応急措置

吸入した場合

気分が悪い時は、医師に連絡すること。

皮膚に付着した場合

気分が悪い時は、医師に連絡すること。

眼に入った場合

気分が悪い時は、医師に連絡すること。

飲み込んだ場合

口をすすぐこと。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。

急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

情報なし

応急措置をする者の保護

情報なし

医師に対する特別な注意事項

情報なし

5. 火災時の措置

消火剤

水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥砂類

使ってはならない消火剤

棒状放水

特有の危険有害性

火災時に刺激性、腐食性及び毒性のガスを発生するおそれがある。

特有の消火方法

危険でなければ火災区域から容器を移動する。 安全に対処できるならば着火源を除去すること。

消火を行う者の保護

適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置

全ての着火源を取り除く。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
密閉された場所に立入る前に換気する。

環境に対する注意事項

環境中に放出してはならない。

封じ込め及び浄化の方法及び機材

回収・中和:漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処理する。
封じ込め及び浄化方法・機材:水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
二次災害の防止策:すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
技術的対策:『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気:『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行う。
安全取扱い注意事項
取扱後はよく手を洗うこと。
この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。
粉じん、ヒューム、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
飲み込まないこと。
接触回避
情報なし
衛生対策
取扱い後はよく手を洗うこと。

保管

安全な保管条件
技術的対策:特別に技術的対策は必要としない。
保管条件:施錠して保管すること。
安全な容器包装材料
情報なし

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度

日本産衛学会(2013年度版)
未設定

許容濃度

ACGIH(2013年版)
未設定

設備対策

この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 作業場には全体換気装置、局所排気装置を設置すること。

保護具

呼吸用保護具
適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具
適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
適切な眼の保護具を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
適切な保護衣を着用すること。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体
白からオフホワイト
臭い
無臭
臭いのしきい(閾)値
情報なし
pH
10-11 at 10g/l (20℃):IUCLID(2000)

融点・凝固点

>100℃以上:IUCLID(2000)

沸点、初留点及び沸騰範囲

情報なし

引火点

93.9℃:BASF(2012)

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

情報なし

燃焼性(固体、気体)

情報なし

燃焼又は爆発範囲

情報なし

蒸気圧

情報なし

蒸気密度

情報なし

比重(相対密度)

1.05g/cm3 ( 20℃):IUCLID(2000)

溶解度

約400g/l at 25℃:IUCLID(2000)

n-オクタノール/水分配係数

情報なし

自然発火温度

情報なし

分解温度

情報なし

粘度(粘性率)

約70mPa.s(20℃):IUCLID(2000)

10. 安定性及び反応性

反応性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。

化学的安定性

法規制に従った保管及び取扱においては安定と考えられる。

危険有害反応可能性

情報なし

避けるべき条件

情報なし

混触危険物質

情報なし

危険有害な分解生成物

情報なし

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットのLD50値として、578 mg/kg、2,220 mg/kg の報告 (SIDS (2009)) がある。このLD50値はそれぞれ区分4及び区分外に該当するが、LD50値の最小値が該当する区分4とした。
経皮
データ不足のため分類できない。なお、ラットのLD50値として、> 740 mg/kg の報告 (SIDS (2009)) がある。
吸入:ガス
GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
GHSの定義における固体である。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。当該CASの情報はない。

皮膚腐食性及び皮膚刺激性

SIDS (2009) には、本物質40%水溶液によるウサギを用いた皮膚刺激性試験結果 (OECD TG 404) で刺激性ありとの記載があるが、程度の記載がないなど結果の詳細は不明であるため、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。

眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性

ウサギを用いた眼刺激性試験結果 (OECD TG 405) で刺激性があり、全ての所見が7日以内に消失したとの記載があることから (SIDS (2009))、区分2Bとした。

呼吸器感作性

呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。

皮膚感作性

皮膚感作性:88人のボランティアによる試験で陰性との報告や、モルモットを用いたマキシマイゼーション試験 (OECD TG 406準拠) で陰性 (13匹中1匹のみ陽性) との報告 (SIDS (2009)) がある。SIDS (2009) ではこれらの結果をもとに本物質は皮膚感作性物質ではないと判断していることから、区分外とした。

生殖細胞変異原性

データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験及び哺乳類培養細胞の染色体異常試験でいずれも陰性である (SIDS (2009)、IUCLID (2000))。なお、SIDS (2009) では、本物質は「α-Olefin sulfonates」カテゴリーとして評価しており、変異原性なしと記載している。

発がん性

データ不足のため分類できない。すなわち、国際機関による発がん性分類はない。なお、ECHAにはラットを用いた混餌投与による104週間発がん性試験 (非ガイドライン、非GLP、Reliability 2 (reliable with restrictions)) で発がん性は認められなかったとの報告がある (ECHA (Access on December 2013)) 。この情報はList外の情報源であるために分類に用いなかった。

生殖毒性

ウサギを用いた発生毒性試験において、母動物毒性 (死亡1/13例、食欲不振、下痢) がみられる用量で胎児の体重減少、小骨格奇形の増加、骨格変異 (腰肋) の増加がみられている。また、マウスを用いた発生毒性試験において、母動物毒性 (立毛、活動性低下) がみられる用量で胎児の死亡、奇形 (口蓋裂) がみられている。 ラットを用いた発生毒性試験では母動物毒性及び発生毒性はみられていない (SIDS (2009)) 。したがって、区分2に分類した。なお、生殖能に関するデータは得られていない。

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性)
分類実施中
水生環境有害性(長期間)
分類実施中

オゾン層への有害性

当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていない。

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。廃棄においては、関連法規並びに地方自治体の基準に従うこと。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。 空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

国際規制

国連番号
該当しない
海洋汚染物質
該当しない
MARPOL73/78附属書Ⅱ及びIBCコードによるばら積み輸送される液体物質
該当しない

国内規制

海上規制情報
該当しない
航空規制情報
該当しない
陸上規制情報
該当しない

特別安全対策

輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。

緊急時応急措置指針番号

該当しない

15. 適用法令

化審法

優先評価化学物質

16. その他の情報

略語と頭字語

TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定

参考文献

【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
免責事項:

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