安全データシート

6-ニトロクリセン

改訂日:2024-01-29版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 6-ニトロクリセン
  • CB番号: CB2238320
  • CAS: 7496-02-8
  • 同義語: 6-ニトロクリセン

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 発光素子原料
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
(物化危険性及び健康有害性)
GHS改訂4版を使用
H31.3.15、政府向けGHS分類ガイダンス (H25年度改訂版 (ver1.1):JIS Z7252:2014準拠) を使用
物理化学的危険性
-
健康に対する有害性
発がん性   区分1B
生殖細胞変異原性   区分2
分類実施日
(環境有害性)
環境に対する有害性はH18年度、GHS分類マニュアル(H18.2.10版)を使用
環境に対する有害性
-

GHSラベル要素

絵表示
健康有害性
GHS07GHS08
注意喚起語
危険
危険有害性情報
遺伝性疾患のおそれの疑い 発がんのおそれ
注意書き
安全対策
使用前に取扱説明書を入手すること。 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
応急措置
ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師の診断/手当を受けること。
保管
施錠して保管すること。
廃棄
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に依頼して廃棄すること。
他の危険有害性
-

3. 組成及び成分情報

  • 単一製品・混合物の区別: 情報なし
  • 化学名又は一般名: 6-ニトロクリセン
  • 濃度又は濃度範囲: 100%
  • 分子式 (分子量): - (-)
  • CAS番号: 7496-02-8
  • 官報公示整理番号
    (化審法)
    : 情報なし
  • 官報公示整理番号
    (安衛法)
    : 情報なし
  • 分類に寄与する不純物及び
    安定化添加物
    : -

4. 応急措置

「2.危険有害性の要約」における応急措置も確認すること。

吸入した場合

被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師の診断、手当てを受けること。

皮膚に付着した場合

化学物質が除去されるまで、多量の水と石鹸で洗うこと。
医師の診断、手当てを受けること。
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受けること。

眼に入った場合

水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合は、医師の診断、手当てを受けること。

飲み込んだ場合

口をすすぐこと。
医師の診断、手当てを受けること。

急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

情報なし

応急措置をする者の保護

情報なし

医師に対する特別な注意事項

情報なし

5. 火災時の措置

消火剤

噴霧水、泡消火剤、泡消火剤、乾燥砂

使ってはならない消火剤

情報なし

特有の危険有害性

火災時に刺激性、毒性、腐食性のガスを発生するおそれがある。 消火水が汚染を引き起こすおそれがある。

特有の消火方法

移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。 危険でなければ火災区域から容器を移動する。 消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。

消火を行う者の保護

適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置

「8.ばく露防止及び保護措置」の項に示した適切な保護具を着用する。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として立ち入り禁止とする。
関係者以外は近づけない。
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
風上にとどまる。
密閉された場所に入る前に換気する。

環境に対する注意事項

河川等に排出され、環境への影響をおこさないように注意する。

封じ込め及び浄化の方法及び機材

危険でなければ漏れをとめる。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
安全取扱い注意事項
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
皮膚との接触を避けること。
眼との接触を避けること。
粉じんを吸入しないこと。
接触回避
「10.安定性及び反応性」を参照。
衛生対策
情報なし

保管

安全な保管条件
容器を密閉して冷乾所にて保存すること。
安全な容器包装材料
データなし

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度

日本産衛学会(2019年度版)
未設定

許容濃度

ACGIH(2019年度版)
未設定

設備対策

この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。 ばく露を防止するため、装置の密閉化又は局所排気装置を設置すること。

保護具

呼吸用保護具
適切な呼吸用保護具を着用すること。
手の保護具
適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
適切な眼の保護具(安全ゴーグル等)を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
適切な保護衣を着用すること。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体、針状、黄色 1)
情報なし
臭い
データなし
臭いのしきい(閾)値
データなし
pH
情報なし

融点・凝固点

約215℃で分解

沸点、初留点及び沸騰範囲

昇華 2)

引火点

データなし

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし

燃焼性(固体、気体)

データなし

燃焼又は爆発範囲

データなし

蒸気圧

データなし

蒸気密度

9.42(計算値)

比重(相対密度)

データなし

溶解度

水: データなし

n-オクタノール/水分配係数

データなし

自然発火温度

データなし

分解温度

データなし

粘度(粘性率)

データなし

10. 安定性及び反応性

反応性

「危険有害反応可能性」を参照。

化学的安定性

情報なし

危険有害反応可能性

情報なし

避けるべき条件

情報なし

混触危険物質

情報なし

危険有害な分解生成物

情報なし

11. 有害性情報

急性毒性

経口
データなし。
経皮
データなし。
吸入:ガス
GHSの定義による固体であり、分類対象外とした。
吸入:蒸気
データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。

皮膚腐食性及び皮膚刺激性

データなし。

眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性

データなし。

呼吸器感作性

データなし。

皮膚感作性

データなし。

生殖細胞変異原性

マウス骨髄細胞でのin vivo小核試験で陽性との報告があり(EHC 229 2003)、生殖細胞でのin vivo遺伝毒性試験データが無いことから、区分2とした。

発がん性

【分類根拠】
発がん性に関して利用可能なヒトを対象とした報告はない。
(1)のIARCの分類結果及び(2)(3)の試験結果に基づき、区分1Bとした。
IARCの2014年分類見直し変更に伴い、旧分類を見直した結果、区分を変更した。

【根拠データ】
(1)IARCは実験動物において発がん性の十分な証拠があるとし、作用機序等を考慮して、グループ2Aに分類している(IARC 105(2014))。また日本産業衛生学会も第2群Aに分類している(産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。
この他、NTPがRに分類している(NTP RoC(14th, 2014))。
(2)雌ラットに8週間(1回/週)経口投与した試験において、23週間後に乳腺がんが増加した(IARC 105(2014)、産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。
(3)マウスの皮膚に10回に分けて塗布後にプロモーターとしてTPA(12-O-TetraDec.anoylphorbol 13-acetate)を塗布したイニシエーション-プロモーション試験で、扁平上皮乳頭腫が増加した(IARC 105(2014)、産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。

【参考データ等】
(4)新生仔マウスに3回に分けて腹腔内投与した試験において、投与26週間後に肺腫瘍が増加した(IARC 105(2014)、産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。
(5)新生仔マウスに3回に分けて腹腔内投与した試験において、投与1年後に肝臓の腺腫と腺がん、悪性リンパ腫が増加した(IARC 105(2014)、産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。
(6)マウスに1回腹腔内投与した試験において、投与1年後に肝腫瘍、肺腫瘍、悪性リンパ腫が増加した(IARC 105(2014)、産衛学会発がん性分類の提案理由書(2016))。
(7)本物質はin vitroにおいて、ヒトの肝臓、肺、乳腺組織で代謝され、DNA損傷を起こす反応性代謝物を生じ、また、DNA付加体を形成するなど、本物質の発がん性を支持する強固な機序的な証拠がある(IARC 105(2014))。

生殖毒性

データなし。

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性)
急性:データなし。
水生環境有害性(長期間)
慢性:データなし。

オゾン層への有害性

-

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を十分告知の上処理を委託する。

汚染容器及び包装

容器は洗浄してリサイクルするか、関連法規制ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

国際規制

国連番号
該当しない
国連品名
該当しない
国連危険有害性クラス
該当しない
副次危険
該当しない
容器等級
該当しない
海洋汚染物質
該当しない
MARPOL73/78附属書Ⅱ及び
IBCコードによるばら積み
輸送される液体物質
該当しない

国内規制

海上規制情報
該当しない
航空規制情報
該当しない
陸上規制情報
該当しない

特別な安全上の対策

該当しない

その他 (一般的) 注意

化学品を扱う場合の一般的な注意として、輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。 重量物を上積みしない。

緊急時応急措置指針番号*

該当しない

15. 適用法令

法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。

該当しない

16. その他の情報

略語と頭字語

ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
IATA:国際航空運送協会
IMDG: 国際海上危険物
LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
STEL: 短期暴露限度
TWA: 時間加重平均

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
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