安全データシート

ホルムアミド

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: ホルムアミド
  • CB番号: CB9854215
  • CAS: 75-12-7
  • EINECS番号: 200-842-0
  • 同義語: ホルムアミド

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 有機合成薬品および溶剤 (NITE-CHRIPより引用)
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

2.1 GHS分類

特定標的臓器毒性(反復ばく露), 経口 (区分2), 血液, H373
このセクションで言及された H-ステートメントの全文は、セクション 16 を参照する。
生殖毒性 (区分1B), H360
発がん性 (区分2), H351

2.2 注意書きも含むGHSラベル要素

絵表示
GHS08
注意喚起語
危険
危険有害性情報
H351 発がんのおそれの疑い。
H373 長期にわたる、又は反復ばく露(経口)による臓器の障害のおそれ (血液)。
H360 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ。
注意書き
安全対策
P260 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P202 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P201 使用前に取扱説明書を入手すること。
応急措置
P308 + P313 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診察/手当てを受けること。
保管
P405 施錠して保管すること。
廃棄
専門的な使用者に限定。
P501 内容物/容器を承認された処理施設に廃棄すること。

2.3 他の危険有害性

なし

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質・混合物の区別: 化学物質
  • 別名: Amide C1
    Formic amide
  • 化学特性(示性式、構造式 等): CH3NO
  • 分子量: 45.04 g/mol
  • CAS番号: 75-12-7
  • EC番号: 200-842-0
  • 化審法官報公示番号: 2-681
  • 安衛法官報公示番号: -

4. 応急措置

4.1 必要な応急手当

一般的アドバイス
この安全データシートを担当医に見せる。
吸入した場合
吸入後は新鮮な空気を吸うこと。ただちに医師の診察を受けること。
皮膚に付着した場合
皮膚に接触した場合: すべての汚染された衣類を直ちに脱ぐこと。 皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 医師に相談する。
眼に入った場合
眼に触れた後は多量の水ですすぐこと。 眼科医の診察を受けること。 コンタクトレンズをはずす。
飲み込んだ場合
飲み込んだ後はただちに水を飲ませること(多くても2杯) 医師に相談する。

4.2 急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

もっとも重要な既知の徴候と症状は、ラベル表示(項目2.2を参照)および/または項目11に記載されている

4.3 緊急治療及び必要とされる特別処置の指示

データなし

5. 火災時の措置

5.1 消火剤

使ってはならない消火剤
本物質/混合物に対する消火剤の制限なし
適切な消火剤
水 泡 二酸化炭素(CO2) 粉末

5.2 特有の危険有害性

炭素酸化物
蒸気は空気より重く、床に沿って広がることがある。
火災時に有害な燃焼ガスや蒸気を生じるおそれあり。
高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる
可燃性。
窒素酸化物(NOx)

5.3 消防士へのアドバイス

自給式呼吸器がある場合のみ危険区域に留まってもよい。安全なゾーンまで離れるか適切な保護衣を着用して、皮膚に触れないようにすること。

5.4 詳細情報

ガス/蒸気/ミストを水スプレージェットで抑える(除去する)。 消火水が、地上水または地下水のシステムを汚染しないようにする。

6. 漏出時の措置

6.1 人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

救急隊員以外への助言: 蒸気、エアゾールを吸入してはならない。 触れないようにすること。 十分な換気を確保する。 危険なエリアから避難し、緊急時手順に従い、専門家に相談のこと個人保護については項目 8 を参照する。

6.2 環境に対する注意事項

物質が排水施設に流れ込まないようにする。

6.3 封じ込め及び浄化の方法及び機材

排水溝に蓋をすること。こぼれたら集めて結合させ、ポンプですくい取る。 物質の制限があれば順守のこと (セクション 7、10参照) 液体吸収剤(例. Chemizorb® )で処置すること。 正しく廃棄すること。関係エリアを清掃のこと。

6.4 参照すべき他の項目

廃棄はセクション13を参照。

7. 取扱い及び保管上の注意

7.1 安全な取扱いのための予防措置

安全取扱注意事項
換気フードの下で作業すること。吸い込まないこと。 蒸気やエアロゾルが生じないようにすること。
衛生対策
汚した衣類はただちに替えること。予防的な皮膚保護を講じること。本物質を取り扱った後は手と顔を洗うこと。注意事項は項目2.2を参照。

7.2 配合禁忌等を踏まえた保管条件

保管条件
密閉のこと。 換気のよい場所で保管する。 鍵をかけておくか、資格のあるまたは認可された人のみが出入りできる場所に入れておく。

7.3 特定の最終用途

項目1.2に記載されている用途以外には、その他の特定の用途が定められていない

8. ばく露防止及び保護措置

8.1 管理濃度

コンポーネント別作業環境測定パラメータ
TWA: 1 ppm - 米国。 ACGIH限界閾値(TLV)

8.2 曝露防止

適切な技術的管理
汚した衣類はただちに替えること。予防的な皮膚保護を講じること。本物質を取り扱った後は手と顔
を洗うこと。
保護具
眼/顔面の保護
NIOSH(US)またはEN 166(EU)などの適切な政府機関の規格で試験され、認められた眼の
保護具を使用する。 保護眼鏡
皮膚及び身体の保護具
本推奨は、当社発行の安全データシート,に記載されている製品およびその指定の使用法のみに
適用される。溶解、他の物質との混合、およびEN374に記載の逸脱条件での使用については、
CE認証手袋のサプライヤに問い合わせのこと(例. KCL GmbH, D-36124 Eichenzell, Internet:
www.kcl.de)
フルコンタクト
材質: ラテックス製手袋
最小厚: 0.6 mm
破過時間: 480 min
試験物質:Lapren® (KCL 706 / Aldrich Z677558, Size M)
本推奨は、当社発行の安全データシート,に記載されている製品およびその指定の使用法のみに
適用される。溶解、他の物質との混合、およびEN374に記載の逸脱条件での使用については、
CE認証手袋のサプライヤに問い合わせのこと(例. KCL GmbH, D-36124 Eichenzell, Internet:
www.kcl.de)
飛沫への接触
材質: ニトリルゴム
最小厚: 0.11 mm
破過時間: 240 min
試験物質:KCL 741 Dermatril® L
身体の保護
保護衣
呼吸用保護具
気化ガス/エアロゾル発生時に必要 次の規格に準拠しているフィルター式呼吸器保護具を推奨し
ます。DIN EN 143、DIN 14387および使用済み呼吸器保護システムに関連する他の付属規格。
環境暴露の制御
物質が排水施設に流れ込まないようにする。

9. 物理的及び化学的性質

9.1 基礎物理および化学特性の情報

外観
形状: 粘性液体色: 無色
臭い
無臭
臭いのしきい(閾)値
非該当
pH
4 - 10 at 200 grm/l at 20 °C
融点/凝固点
融点/ 範囲: 2 - 3 °C
沸点,初留点及び沸騰範囲
210 °C
引火点
152 °C
蒸発速度
データなし
可燃性(固体、気体)
データなし
引火上限/下限または爆
爆発範囲の上限: 19 %(V)
発限界
爆発範囲の下限: 2.7 %(V)
蒸気圧
0.08 hPa at 20 °C
蒸気密度
1.56 - (空気=1.0)
密度
1.134 g/mL at 25 °C
比重
データなし
水溶性
完全に混和性である
n-オクタノール/水分配係数(log 値)
log Pow: -0.82 at 25 °C - 生物濃縮は予測されない。
自然発火温度
> 500 °Cat 1,013.25 hPa
分解温度
> 180 °C -
粘度
動粘度(動粘性率): データなし粘度(粘性率): 3.76 mPa.s at 20 °C
爆発特性
データなし
酸化特性
データなし

9.2 その他の安全情報

解離定数
-0.48 at 20 °C
相対ガス密度
1.56 - (空気=1.0)

10. 安定性及び反応性

10.1 反応性

引火点より下のおよそ15ケルビンからの範囲は危険とみなされている。
高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる

10.2 化学的安定性

標準的な大気条件(室温)で化学的に安定。

10.3 危険有害反応可能性

ピリジン
そして
次の物質との反応で爆発や有毒ガス発生の危険あり
危険有害な分解生成物
三酸化硫黄
との反応
ヨウ素
過酸化水素
リンの酸化物
フルフリルアルコール
次との反応で爆発のおそれ
塩基類
酸化剤
次により発熱反応を生じる
シアン化水素(青酸)
水分離剤

10.4 避けるべき条件

強力な熱
熱。

10.5 混触危険物質

データなし

10.6 危険有害な分解生成物

火災の場合:項目5を参照

11. 有害性情報

11.1 毒性情報

急性毒性
備考: (ECHA)
LD50 経皮 - ラット - オスおよびメス - > 3,000 mg/kg
(OECD 試験ガイドライン 403)
LC50 吸入 - ラット - オス - 4 h - > 21 mg/l
(OECD 試験ガイドライン 401)
LD50 経口 - ラット - オスおよびメス - 5,325 mg/kg
皮膚腐食性/刺激性
備考: (ECHA)
結果: 皮膚刺激なし - 20 h
皮膚 - ウサギ
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
(OECD 試験ガイドライン 405)
結果: 僅かな刺激
眼 - ウサギ
呼吸器感作性又は皮膚感作性
データなし
生殖細胞変異原性
試験タイプ: Ames 試験
結果: 陰性
結果: 陽性
テストシステム: 胚
方法: OECD 試験ガイドライン 477
結果: 陰性
投与経路: 腹腔内注射
種: マウス
試験タイプ: 優性致死試験
結果: 陰性
投与経路: 腹腔内注射
種: Drosophila melanogaster
試験タイプ: in vivoでの遺伝毒性
結果: 陽性
方法: OECD 試験ガイドライン 474
投与経路: 腹腔内注射
細胞型: 骨髄
種: マウス
試験タイプ: in vivo小核試験
結果: 陰性
方法: OECD 試験ガイドライン 474
投与経路: 経口
細胞型: Red blood cells (erythrocytes)
種: マウス
試験タイプ: in vivo小核試験
備考: (ECHA)
結果: 陰性
代謝活性化: 代謝活性化なし
試験タイプ: in vitroアッセイ
方法: 理事会規則 (EC) No. 440/2008,付属書, B.21
代謝活性化: 代謝活性化なし
テストシステム: その他の細胞タイプ
試験タイプ: in vitroアッセイ
方法: OECD 試験ガイドライン 471
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
テストシステム: 大腸菌/ネズミチフス菌
方法: OECD 試験ガイドライン 478
発がん性
データなし
生殖毒性
経口 - 長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害のおそれ。 - 血液
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
胎児への悪影響のおそれ。
データなし
誤えん有害性
データなし

11.2 追加情報

化学的、物理的および毒性学的性質の研究は不十分と考えられる。
接触後におそれのある作用
運動失調(運動協調障害)
腎臓
その他の危険な特徴を除外してはならない。
血液 - 便秘 - ヒトの証拠に基づく
十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う。
肝臓
吸収によって次の障害を生じることがある
胃腸不全
RTECS: LQ0525000
反復投与毒性 - ラット - オスおよびメス - 経皮 - 90 d - 無毒性レベル - 100 mg/kg
反復投与毒性 - ラット - オス - 吸入 - 14 Days
備考: 亜慢性毒性
反復投与毒性 - ラット - オスおよびメス - 経口 - 90 d - 無毒性レベル - 40 - 80 mg/kg

12. 環境影響情報

12.1 生態毒性

魚毒性
止水式試験 LC50 - Leuciscus idus (コイの一種) - 6,569 mg/l - 96 h
(DIN 38412 part 15)
ミジンコ等の水生無脊
止水式試験 EC50 - Daphnia magna (オオミジンコ) - > 500 mg/l - 48 h
椎動物に対する毒性
(理事会規則 (EC) No. 440/2008,付属書, C.2)
藻類に対する毒性
止水式試験ErC50- Desmodesmus subspicatus (緑藻) - > 500 mg/l - 96 h
(DIN(ドイツ工業規格) 38412)
微生物毒性
止水式試験 EC50 - 活性汚泥 - > 1,000 mg/l - 30 min
(OECD 試験ガイドライン 209)

12.2 残留性・分解性

生分解性
好気性 - 曝露時間 28 d
結果: 99 % - 易分解性。
(OECD テスト ガイドライン 301A)

12.3 生体蓄積性

データなし

12.4 土壌中の移動性

データなし

12.5 PBT および vPvB の評価結果

化学物質安全性評価が必要ではない/行っていないため、PBT/vPvB評価データはない。

13. 廃棄上の注意

13.1 廃棄物処理方法

製品
内容物及び容器は、関連法規及び各自治体の条例等の規制に従い、産業廃棄物として適切に処理すること。

14. 輸送上の注意

14.1 国連番号

ADR/RID (陸上規制): -    IMDG (海上規制): -    IATA-DGR (航空規制): -

14.2 国連輸送名

IATA-DGR (航空規制): Not dangerous goods
IMDG (海上規制): Not dangerous goods
ADR/RID (陸上規制): 非危険物

14.3 輸送危険有害性クラス

ADR/RID (陸上規制): -    IMDG (海上規制): -    IATA-DGR (航空規制): -

14.4 容器等級

ADR/RID (陸上規制): - IMDG (海上規制): - IATA-DGR (航空規制): -

14.5 環境危険有害性

非該当
ADR/RID: 非該当 IMDG 海洋汚染物質(該当・非該当): IATA-DGR (航空規制): 非該当

14.6 特別の安全対策

14.7 混触危険物質

国際輸送に関する国連勧告の定義上は、危険物に該当しない。
詳細情報

15. 適用法令

15.1 物質または混合物に固有の安全、健康および環境に関する規則/法律

国内適用法令
消防法:
第4類:引火性液体, 第三石油類, 危険等級III, 水溶性液体
毒物及び劇物取締法:
非該当
労働安全衛生法
特定化学物質障害予防規則:
非該当
有機溶剤中毒予防規則:
非該当
名称等を表示すべき危険物及び有害物:
法第57条 (施行令第18条) - ホルムアミド
名称等を通知すべき危険物及び有害物:
法第57条の2 (施行令別表第9) - ホルムアミド
化学物質排出把握管理促進法:
非該当

16. その他の情報

略語と頭字語

TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 国際海上危険物
IATA:国際航空運送協会
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

本MSDS中の情報は指定された製品にのみ適用され、特に規定がない限り、本製品とその他の物質の混合物には適用されません。本MSDSは、製品使用者の適切な専門的なトレーニングを受けた者にのみ製品安全情報を提供します。本MSDSの使用者は、本SDSの適用性について独自に判断しなければならない。本MSDSの著者は、本MSDSの使用によるいかなる傷害にも責任を負わない。

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