急性毒性
経口
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
経皮
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:ガス
GHSの定義における固体である。GHS分類:分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚腐食性及び刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
呼吸器感作性
データ不足。なお、ヒドララジンのばく露を受けた1人の薬剤師が喘息を発症し、特殊な吸入惹起により遅発性喘息反応と気管支反応増強が生じ、職業喘息の診断が確認されたとの報告(HSDB (2005))がある。GHS分類:分類できない データ不足。なお、ヒドララジンのばく露を受けた1人の薬剤師が喘息を発症し、特殊な吸入惹起により遅発性喘息反応と気管支反応増強が生じ、職業喘息の診断が確認されたとの報告(HSDB (2005))がある。
皮膚感作性
接触性アレルギー物質として「Contact Dermatitis (Frosch) (4th, 2006)」に掲載されている。GHS分類:区分1 接触性アレルギー物質として「Contact Dermatitis (Frosch) (4th, 2006)」(List1相当)に掲載されていることから区分1とした。
生殖細胞変異原性
データなし。なお、当該物質か塩酸塩か不明であるが、in vitro試験でエームス試験の陽性結果(IARC 24 (1980))が報告されている。GHS分類:分類できない データなし。なお、当該物質か塩酸塩か不明であるが、in vitro試験でエームス試験の陽性結果(IARC 24 (1980))が報告されている。
発がん性
IARCによる発がん性評価でグループ3 (IARC 24 (1980))に分類されている。なお、ヒドララジン中毒を発症した高血圧症患者では、中毒の発症のなかったヒドララジン投与患者と比べ癌の発生率が増加した報告があるが、交絡因子の検討が十分でない旨の記述があり(IARC 24 (1980))、また、国家的乳房検診プログラムの過程で行われた大規模なケースコントロール研究において、ヒドララジン使用に関連して乳癌の推定相対危険度の増加が見られたが、対象集団自体によるバイアス存在の可能性も示唆されている(IARC 24 (1980))。GHS分類:分類できない IARCによる発がん性評価でグループ3 (IARC 24 (1980))に分類されていることから、分類できないとした。なお、ヒドララジン中毒を発症した高血圧症患者では、中毒の発症のなかったヒドララジン投与患者と比べ癌の発生率が増加した報告があるが、交絡因子の検討が十分でない旨の記述があり(IARC 24 (1980))、また、国家的乳房検診プログラムの過程で行われた大規模なケースコントロール研究において、ヒドララジン使用に関連して乳癌の推定相対危険度の増加が見られたが、対象集団自体によるバイアス存在の可能
生殖毒性
ウサギの妊娠16日目に経口投与した試験で指の欠損を起こし、指節骨の減少、欠如または構造異常が観察された(Birth Defects (3rd, 2000))。さらに、マウスでも骨格奇形を引き起こし、催奇形性があることが示されており、ラットでは親動物に一般毒性が示された用量で仔の催奇形性または胎児毒性が認められたとの報告もある(PIM 264 (1996))。以上から、ウサギ、マウスでは親動物の一般毒性の記載はなく、ラットでは親動物の一般毒性が示された用量で仔に影響が認められている。なお、ヒトの情報として妊娠中に本物質を摂取した母親から生まれた児の奇形発生率は、期待発生率と比べ統計学的に有意差はなかった(IARC 24 (1980))との報告、また、妊娠期間中に本物質で治療された母親から生まれた児に先天奇形増加のリスクはないことがヒトのデータから言える(PIM 264 (1996))との記述がある。GHS分類:区分2 ウサギの妊娠16日目に経口投与した試験で指の欠損を起こし、指節骨の減少、欠如または構造異常が観察された(Birth Defects (3rd, 2000)、List2相当)。さらに、マウスでも骨格奇形を引き起こし、催奇形性があることが示されており、ラットでは親動物に一般毒性が示された用量で仔の催奇形性または胎児毒性が認められたとの報告もある(PIM 264 (1996)、List1相当)。以上から、ウサギ、マウスでは親動物の一般毒性の記載はなく、ラットでは親動物の一般毒性が示された用量で仔に影響が認められ