キニン塩酸塩二水和物 化学特性,用途語,生産方法
外観
白色~ほとんど白色, 結晶性粉末~粉末
溶解性
熱湯, 熱エタノール, クロロホルムに可溶, エーテルに難溶。エタノールに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすく、アセトンにほとんど溶けない。
用途
薬理研究用。
用途
抗マラリア剤として作用しま
す。
効能
抗マラリア薬
商品名
塩酸キニーネ (マイラン製薬)
確認試験
(1) 本品の水溶液(1→50)は蛍光を発しないが,その1mL
に水100mL及び希硫酸1滴を加えるとき,青色の蛍光を発す
る.
(2) 本品の水溶液(1→1000)5mLに臭素試液1~2滴及びア
ンモニア試液1mLを加えるとき,液は緑色を呈する.
(3) 本品の水溶液(1→50)5mLに希硝酸1mL及び硝酸銀試
液1mLを加えるとき,白色の沈殿を生じる.沈殿を分離し,
過量のアンモニア試液を加えるとき,溶ける.
定量法
本品を乾燥し,その約0.4gを精密に量り,無水酢酸/
酢酸(100)混液(7:3)100mLを加え,加温して溶かし,冷後,
0.1mol/L過塩素酸で滴定 する(電位差滴定法).同様の
方法で空試験を行い,補正する.
0.1mol/L過塩素酸1mL=18.04mg C
20H
24N
2O
2・HCl
純度試験
(1) 硫酸塩 本品1.0gをとり,試験を行う.比較
液には0.005mol/L硫酸1.0mLを加える(0.048%以下).
(2) バリウム塩 本品0.5gに水10mLを加え,加温して溶
かし,希硫酸1mLを加えるとき,液は混濁しない.
(3) クロロホルム・エタノール不溶物 本品2.0gにクロロ
ホルム/エタノール(99.5)混液(2:1)15mLを加え,50℃で
10分間加温し,冷後,質量既知のガラスろ過器(G4)を用い
て弱く吸引ろ取し,残留物をクロロホルム/エタノール
(99.5)混液(2:1)10mLずつで5回洗い,105℃で1時間乾燥す
るとき,その量は2.0mg以下である.
(4) 類縁物質 本品20mgをとり,移動相に溶かし,正確
に100mLとし,試料溶液とする.別にシンコニジン25mgを
とり,移動相に溶かし,正確に100mLとする.この液2mL
を正確に量り,移動相を加えて正確に100mLとし,標準溶
液とする.試料溶液及び標準溶液50μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行
う.試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し,
面積百分率法により塩酸ジヒドロキニーネの量を求めるとき,
10.0%以下である.また,主ピーク及び上記のピーク以外の
ピークの合計面積は,標準溶液のシンコニジンのピーク面積
より大きくない.
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:235nm)
カラム:内径約4mm,長さ約25cmのステンレス管に
10μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリ
ル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:室温
移動相:水/アセトニトリル/メタンスルホン酸試液/
ジエチルアミン溶液(1→10)混液(43:5:1:1)
流量:キニーネの保持時間が約10分になるように調整
する.
カラムの選定:本品及び硫酸キニジン10mgずつをメタ
ノール5mLに溶かし,更に移動相を加えて50mLとす
る.この液50μLにつき,上記の条件で操作するとき,
キニジン,キニーネ,ジヒドロキニジン,ジヒドロキ
ニーネの順に溶出し,キニジンとキニーネ及びキニー
ネとジヒドロキニジンの分離度がそれぞれ1.2以上の
ものを用いる.
検出感度:標準溶液50μLから得たシンコニジンのピー
ク高さが5~10mmになるように調整する.
面積測定範囲:溶媒のピークの後からキニーネの保持時
間の約2倍の範囲
(5) 硫酸呈色物〈1.15〉 本品0.25gをとり,試験を行う.
液の色は色の比較液Mより濃くない.
貯法
保存条件 遮光して保存する.
容器 密閉容器.
乾燥減量
10.0%以下(1g,105℃,5時間).
強熱残分
0.1%以下(1g).
化学的特性
white to light yellow crystal powde
使用
Antiprotozoal (malaria).
キニン塩酸塩二水和物 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品