安全データシート

1,3-ビス(オキシラニルメトキシ)ベンゼン

改訂日:2024-01-24版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 1,3-ビス(オキシラニルメトキシ)ベンゼン
  • CB番号: CB9474033
  • CAS: 101-90-6
  • EINECS番号: 202-987-5
  • 同義語: レゾルシノールジグリシジルエーテル

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: プラスチック添加剤(希釈剤) (NITE-CHRIPより引用)
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

2.1 GHS分類

急性毒性, 経口 (区分4), H302
水生環境有害性 長期(慢性) (区分3), H412
発がん性 (区分1B), H350
皮膚感作性(区分1), H317
生殖細胞変異原性 (区分2), H341
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 (区分2A), H319
このセクションで言及された H-ステートメントの全文は、セクション 16 を参照する。
皮膚腐食性/刺激性 (区分2), H315
急性毒性, 経皮 (区分3), H311

2.2 注意書きも含むGHSラベル要素

絵表示
GHS07GHS08
注意喚起語
危険
危険有害性情報
H412 長期継続的影響によって水生生物に有害。
H319 強い眼刺激。
H302 飲み込むと有害。
H350 発がんのおそれ。
H341 遺伝性疾患のおそれの疑い。
H317 アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ。
H311 皮膚に接触すると有毒。
H315 皮膚刺激。
注意書き
安全対策
P264 取扱い後は皮膚をよく洗うこと。
P280 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P273 環境への放出を避けること。
P270 この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P261 ミスト/蒸気の吸入を避けること。
P202 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P201 使用前に取扱説明書を入手すること。
P272 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
応急措置
P308 + P313 ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師の診察/手当てを受けること。
P333 + P313 皮膚刺激又は発しん(疹)が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。
P337 + P313 眼の刺激が続く場合:医師の診察/手当てを受けること。
P301 + P312 + P330 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。
P305 + P351 + P338 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
P302 + P352 + P312 皮膚に付着した場合:多量の水と石けん(鹸)で洗うこと。 気分が悪いときは医師に連絡すること。
保管
P405 施錠して保管すること。
廃棄
P501 内容物/容器を承認された処理施設に廃棄すること。

2.3 他の危険有害性

なし

3. 組成及び成分情報

  • 化学物質・混合物の区別: 化学物質
  • 化学特性(示性式、構造式 等): C12H14O4
  • 分子量: 222.24 g/mol
  • CAS番号: 101-90-6
  • EC番号: 202-987-5
  • 化審法官報公示番号: 7-1284
  • 安衛法官報公示番号: 8-(4)-1270

4. 応急措置

4.1 必要な応急手当

一般的アドバイス
応急措置担当者は自分が暴露しないよう、適切な防護を行う。 この安全データシートを担当医に見せる。
吸入した場合
吸入後は新鮮な空気を吸うこと。ただちに医師の診察を受けること。
皮膚に付着した場合
皮膚に接触した場合: すべての汚染された衣類を直ちに脱ぐこと。 皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 直ちに医師を呼ぶ。
眼に入った場合
眼に触れた後は多量の水ですすぐこと。 眼科医の診察を受けること。 コンタクトレンズをはずす。
飲み込んだ場合
飲み込んだ後はただちに水を飲ませること(多くても2杯) 医師に相談する。

4.2 急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

もっとも重要な既知の徴候と症状は、ラベル表示(項目2.2を参照)および/または項目11に記載されている

4.3 緊急治療及び必要とされる特別処置の指示

データなし

5. 火災時の措置

5.1 消火剤

使ってはならない消火剤
本物質/混合物に対する消火剤の制限なし
適切な消火剤
水 泡 二酸化炭素(CO2) 粉末

5.2 特有の危険有害性

炭素酸化物
可燃性。
火災時に有害な燃焼ガスや蒸気を生じるおそれあり。
高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる
蒸気は空気より重く、床に沿って広がることがある。

5.3 消防士へのアドバイス

自給式呼吸器がある場合のみ危険区域に留まってもよい。安全なゾーンまで離れるか適切な保護衣を着用して、皮膚に触れないようにすること。

5.4 詳細情報

消火水が、地上水または地下水のシステムを汚染しないようにする。

6. 漏出時の措置

6.1 人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置

救急隊員以外への助言: 蒸気、エアゾールを吸入してはならない。 触れないようにすること。 十分な換気を確保する。 危険なエリアから避難し、緊急時手順に従い、専門家に相談のこと個人保護については項目 8 を参照する。

6.2 環境に対する注意事項

物質が排水施設に流れ込まないようにする。

6.3 封じ込め及び浄化の方法及び機材

排水溝に蓋をすること。こぼれたら集めて結合させ、ポンプですくい取る。 物質の制限があれば順守のこと (セクション 7、10参照) 液体吸収剤(例. Chemizorb® )で処置すること。 正しく廃棄すること。関係エリアを清掃のこと。

6.4 参照すべき他の項目

廃棄はセクション13を参照。

7. 取扱い及び保管上の注意

7.1 安全な取扱いのための予防措置

安全取扱注意事項
換気フードの下で作業すること。吸い込まないこと。 蒸気やエアロゾルが生じないようにすること。
衛生対策
汚した衣類はただちに替えること。予防的な皮膚保護を講じること。本物質を取り扱った後は手と顔を洗うこと。注意事項は項目2.2を参照。

7.2 配合禁忌等を踏まえた保管条件

保管クラス
保管クラス (ドイツ) (TRGS 510): 6.1C: 可燃性、急性毒性カテゴリー3 / 毒性化合物または慢性効果を引き起こす化合物
保管条件
密閉のこと。 換気のよい場所で保管する。 鍵をかけておくか、資格のあるまたは認可された人のみが出入りできる場所に入れておく。

7.3 特定の最終用途

項目1.2に記載されている用途以外には、その他の特定の用途が定められていない

8. ばく露防止及び保護措置

8.1 管理濃度

コンポーネント別作業環境測定パラメータ
許容濃度が設定されている物質を含有していない。

8.2 曝露防止

適切な技術的管理
汚した衣類はただちに替えること。予防的な皮膚保護を講じること。本物質を取り扱った後は手と顔
を洗うこと。
保護具
眼/顔面の保護
NIOSH(US)またはEN 166(EU)などの適切な政府機関の規格で試験され、認められた眼の
保護具を使用する。 保護眼鏡
皮膚及び身体の保護具
身体の保護
保護衣
呼吸用保護具
気化ガス/エアロゾル発生時に必要
次の規格に準拠しているフィルター式呼吸器保護具を推奨します。DIN EN 143、DIN 14387お
よび使用済み呼吸器保護システムに関連する他の付属規格。
環境暴露の制御
物質が排水施設に流れ込まないようにする。

9. 物理的及び化学的性質

9.1 基礎物理および化学特性の情報

物理状態
液体
データなし
臭い
データなし
融点/凝固点
融点/ 範囲: -12 - -6 °C - OECD 試験ガイドライン 102
沸点,初留点及び沸騰範囲
172 °C - lit.
可燃性(固体、気体)
データなし
引火上限/下限または爆発限界
データなし
引火点
113 °C - 密閉式引火点試験
自然発火温度
データなし
分解温度
データなし
pH
データなし
粘度
動粘度(動粘性率): データなし粘度(粘性率): データなし
水溶性
データなし
n-オクタノール/水分
log Pow: 約28.7 at 30 °C - OECD 試験ガイドライン 117 - 生物蓄積の
配係数(log 値)
可能性がある
蒸気圧
約< 0.1 hPa at 約25 °C - OECD 試験ガイドライン 104
密度
1.21 gPcm3 at 25 °C - lit.
比重
データなし
相対ガス密度
データなし
粒子特性
データなし
爆発特性
データなし
酸化特性
なし

9.2 その他の安全情報

表面張力
約63.9 mN/m at 1g/l at 20 °C
- OECD 試験ガイドライン 115

10. 安定性及び反応性

10.1 反応性

高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる
引火点より下のおよそ15ケルビンからの範囲は危険とみなされている。

10.2 化学的安定性

標準的な大気条件(室温)で化学的に安定。

10.3 危険有害反応可能性

データなし

10.4 避けるべき条件

強力な熱

10.5 混触危険物質

強酸化剤

10.6 危険有害な分解生成物

火災の場合:項目5を参照

11. 有害性情報

11.1 毒性情報

急性毒性
吸入: データなし
急性毒性推定値: 経口 - 500 mg/kg
急性毒性推定値: 経皮 - 300 mg/kg
(専門家の判断)
(専門家の判断)
皮膚腐食性/刺激性
備考: (ECHA)
皮膚 - ウサギ
結果: 中等度の皮膚刺激
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
データなし
呼吸器感作性又は皮膚感作性
局所リンパ節増殖試験(LLNA) - マウス
(OECD 試験ガイドライン 429)
結果: 陽性
生殖細胞変異原性
試験タイプ: in vitro染色体異常試験
テストシステム: チャイニーズハムスター卵巣細胞
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
備考: (ECHA)
結果: 陽性
試験タイプ: Ames 試験
遺伝性疾患のおそれの疑い。
結果: 陽性
テストシステム: マウスリンパ腫細胞
試験タイプ: in vitro哺乳動物細胞遺伝子変異試験
結果: 陽性
方法: OECD 試験ガイドライン 490
代謝活性化: 代謝活性化なし
テストシステム: ネズミチフス菌(S. typhimurium)
備考: (ECHA)
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
発がん性
人間への発ガン潜在性が疑われる
生殖毒性
データなし
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
データなし
データなし
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
誤えん有害性
データなし

11.2 追加情報

頭痛, 吐き気, 嘔吐
化学的、物理的および毒性学的性質の研究は不十分と考えられる。, 灼熱感, 咳, 喘鳴, 喉頭炎, 息切れ,
RTECS: VH1050000

12. 環境影響情報

12.1 生態毒性

微生物毒性

12.2 残留性・分解性

生分解性
好気性 - 曝露時間 28 d
結果: 7 % - 易分解性ではない。
(OECD テスト ガイドライン 301B)

12.3 生体蓄積性

データなし

12.4 土壌中の移動性

データなし

12.5 PBT および vPvB の評価結果

化学物質安全性評価が必要ではない/行っていないため、PBT/vPvB評価データはない。

12.6 内分泌かく乱性

データなし

12.7 他の有害影響

データなし

13. 廃棄上の注意

13.1 廃棄物処理方法

製品
内容物及び容器は、関連法規及び各自治体の条例等の規制に従い、産業廃棄物として適切に処理すること。

14. 輸送上の注意

14.1 国連番号

ADR/RID (陸上規制): 2811    IMDG (海上規制): 2811    IATA-DGR (航空規制): 2811

14.2 国連輸送名

シ]ベンゼン)
IATA-DGR (航空規制): Toxic solid, organic, n.o.s. (Resorcinol diglycidyl ether)
IMDG (海上規制): TOXIC SOLID, ORGANIC, N.O.S. (Resorcinol diglycidyl ether)
ADR/RID (陸上規制): TOXIC SOLID, ORGANIC, N.O.S. (1,3-ビス[(2,3-エポキシプロピル)オキ

14.3 輸送危険有害性クラス

ADR/RID (陸上規制): 6.1    IMDG (海上規制): 6.1    IATA-DGR (航空規制): 6.1

14.4 容器等級

ADR/RID (陸上規制): III IMDG (海上規制): III IATA-DGR (航空規制): III

14.5 環境危険有害性

非該当
ADR/RID: 非該当 IMDG 海洋汚染物質(該当・非該当): IATA-DGR (航空規制): 非該当

14.6 特別の安全対策

なし

14.7 混触危険物質

強酸化剤

15. 適用法令

15.1 物質または混合物に固有の安全、健康および環境に関する規則/法律

国内適用法令
消防法:
第4類:引火性液体, 第三石油類, 危険等級III, 非水溶性液体
毒物及び劇物取締法:
非該当
労働安全衛生法
特定化学物質障害予防規則:
非該当
有機溶剤中毒予防規則:
非該当
名称等を表示すべき危険物及び有害物:
法第57条 (施行令第18条) - 1,3-ビス[(2,3-エポキシプロピル)オキシ]ベンゼン
名称等を通知すべき危
法第57条の2 (施行令別表第9) - 1,3-ビス[(2,3-エポキシプロピル)オキシ]ベン
険物及び有害物:
ゼン
化学物質排出把握管理促進法:
第1種指定化学物質 - 1,3-ビス[(2,3-エポキシプロピル)オキシ]ベンゼン

16. その他の情報

略語と頭字語

LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
TWA: 時間加重平均
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
STEL: 短期暴露限度
IATA:国際航空運送協会
ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
IMDG: 国際海上危険物

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

本MSDS中の情報は指定された製品にのみ適用され、特に規定がない限り、本製品とその他の物質の混合物には適用されません。本MSDSは、製品使用者の適切な専門的なトレーニングを受けた者にのみ製品安全情報を提供します。本MSDSの使用者は、本SDSの適用性について独自に判断しなければならない。本MSDSの著者は、本MSDSの使用によるいかなる傷害にも責任を負わない。

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