11.1 毒性情報
急性毒性
LD50 経口 - ラット - メス - 500 mg/kg
(OECD 試験ガイドライン 423)
LD50 経皮 - ラット - オスおよびメス - > 2,000 mg/kg
(OECD 試験ガイドライン 402)
皮膚腐食性/刺激性
皮膚 - 再生ヒト表皮(RhE)
結果: 皮膚刺激なし - 15 min
(OECD 試験ガイドライン 439)
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性
眼 - ウサギ
結果: 重篤な眼の損傷。 - 1 h
(OECD 試験ガイドライン 405)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
データなし
生殖細胞変異原性
試験タイプ: Ames 試験
テストシステム: 大腸菌/ネズミチフス菌
方法: OECD 試験ガイドライン 471
結果: 陰性
試験タイプ: 変異原性(ほ乳類での細胞試験): 染色体異常。
テストシステム: 人間のリンパ球
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
方法: OECD 試験ガイドライン 473
結果: 陰性
代謝活性化: 代謝活性化の存在または不存在
発がん性
データなし
生殖毒性
データなし
胎児への悪影響のおそれの疑い。 生殖能への悪影響のおそれの疑い。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
データなし
データなし
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
誤えん有害性
データなし
11.2 追加情報
反復投与毒性 - ラット - オスおよびメス - 経口 - 無毒性レベル - >= 150 mg/kg
データなし
人に対するホウ酸塩で報告される毒性:摂取または吸収により、悪心、嘔吐、下痢、腹の痙攣、皮膚お
よび粘膜に anderythematous病変をひき起こす可能性がある。他の症状には、循環虚脱、頻拍、チアノ
ーゼ、せん妄、痙攣、昏睡がある。乳児では5g以下から、大人では5~20gで死に至ると報告されてい
る。, 大量のリチウムイオンは、めまいおよび虚脱の原因となっており、ナトリウム塩摂取に限定すれ
ば、腎臓障害を起こすことがある。脱水、体重減少、皮膚障害および甲状腺障害が報告されている。言
語の不明瞭化、眼の霞み、感覚消失、運動失調および痙攣などの中枢神経系影響が起こる可能性がある。
リチウムイオンへの反復暴露の結果、下痢、嘔吐および振せん、クローヌス、過活動反射のような神経
筋影響が起こる可能性がある。
化学的、物理的および毒性学的性質の研究は不十分と考えられる。
リチウム化合物に概ね該当: 不適切な取扱い・使用や多量に吸収した場合は電解質バランスが崩れるた
め、中枢神経系障害、興奮、けいれん、失調(運動調整能障害)になる。
ホウ酸化合物に概ね該当: 吸収後、悪心、嘔吐、動揺,、けいれん、中枢神経系障害、心血管障害。
十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う。
有害性は除外できないが、適切に取り扱えばその可能性は低い。