急性毒性
経口
ラットLD50値は 1300 mg/kg bw(EPA RED (1994))であり、GHS区分4に該当する。GHS分類:区分4 ラットLD50値は 1300 mg/kg bw(EPA RED (1994))であり、GHS区分4に該当する。
経皮
ウサギLD50値は >5000 mg/kg bw(EPA RED (1994))であり、GHS区分外に該当する。GHS分類:区分外 ウサギLD50値は >5000 mg/kg bw(EPA RED (1994))であり、GHS区分外に該当する。
吸入:ガス
GHSの定義における固体である。GHS分類:分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
ラット1時間ばく露のLC50値は5.2mg/L(4時間換算;1.30 mg/L)(EPA RED (1994))であり、GHS区分4に該当する。GHS分類:区分4 ラット1時間ばく露のLC50値は5.2mg/L(4時間換算;1.30 mg/L)(EPA RED (1994))であり、GHS区分4に該当する。
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギ6匹に本物質(0.5 mLの水で湿潤)を4時間適用した結果、全ての動物で30~60分で紅斑を示したが、5日後にはすべて回復し、浮腫は認められず、72時間の評価は軽度~軽微の刺激性(mild to slight irritant)、皮膚一次刺激指数は0.7(HSDB (2009))であり、GHS区分外に該当する。GHS分類:区分外 ウサギ6匹に本物質(0.5 mLの水で湿潤)を4時間適用した結果、全ての動物で30~60分で紅斑を示したが、5日後にはすべて回復し、浮腫は認められず、72時間の評価は軽度~軽微の刺激性(mild to slight irritant)、皮膚一次刺激指数は0.7(HSDB (2009))であり、GHS区分外に該当する。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギに本物質50mgを適用した試験で、中等度(moderate)の結膜炎を起こしたが7日以内に回復したとの報告(EPA RED (1994))がり、GHS区分2Bに該当する。GHS分類:区分2B ウサギに本物質50mgを適用した試験で、中等度(moderate)の結膜炎を起こしたが7日以内に回復したとの報告(EPA RED (1994))がり、GHS区分2Bに該当する。
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
20匹のモルモットを用いた試験において試験の詳細は不明であるが皮膚感作性は認められなかったとの報告(HSDB (2009))がある。なお、ヒトについても皮膚感作性は認められないとの記述がある(EPA RED FACTS (1994))。GHS分類:分類できない 20匹のモルモットを用いた試験において試験の詳細は不明であるが皮膚感作性は認められなかったとの報告(HSDB (2009))がある。なお、ヒトについても皮膚感作性は認められないとの記述がある(EPA RED FACTS (1994))。
生殖細胞変異原性
マウスの経口投与による小核試験(in vivo変異原性試験)の陰性結果(EPA RED (1994))があり、GHS区分外に相当する。なお、in vitro試験として、エームス試験の陰性の結果が報告されている(EPA RED (1994))。GHS分類:区分外 マウスの経口投与による小核試験(in vivo変異原性試験)の陰性結果(EPA RED (1994))があり、GHS区分外に相当する。なお、in vitro試験として、エームス試験の陰性の結果が報告されている(EPA RED (1994))。
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖毒性
ラットを用いた経口投与による発生毒性試験で、母動物に体重増加抑制、摂餌量の低下などの一般毒性が示される用量(175 mg/kg/day)で、仔に水頭症、胸骨分節未骨化、指骨不完全骨化、胸骨分節の不整列の発生の増加が認められたとの報告(EPA RED (1994))があり、GHS区分2に該当する。GHS分類:区分2 ラットを用いた経口投与による発生毒性試験で、母動物に体重増加抑制、摂餌量の低下などの一般毒性が示される用量(175 mg/kg/day)で、仔に水頭症、胸骨分節未骨化、指骨不完全骨化、胸骨分節の不整列の発生の増加が認められたとの報告(EPA RED (1994))があり、GHS区分2に該当する。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
ラットの吸入毒性試験で、4.7 mg/L/4h以上の投与群の主な症状は呼吸困難であったとの報告(HSDB (2009))、および気道に対し刺激性があるとの記述(HSDB (2009))があり、GHS区分3(気道刺激性)に該当する。なお、ラットに経口による940~3000 mg/kgの投与で、主な症状は、活動低下、運動失調、呼吸困難、振戦であったとの報告がある(EPA RED (1994))。GHS分類:区分3(気道刺激性) ラットの吸入毒性試験で、4.7 mg/L/4h以上の投与群の主な症状は呼吸困難であったとの報告(HSDB (2009))、および気道に対し刺激性があるとの記述(HSDB (2009))があり、GHS区分3(気道刺激性)に該当する。なお、ラットに経口による940~3000 mg/kgの投与で、主な症状は、活動低下、運動失調、呼吸困難、振戦であったとの報告がある(EPA RED (1994))。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ラットの13週間経口(混餌)投与試験において、1500 ppm(111 mg/kg/day)で摂餌量低下、体重減少が見られた以外に悪影響はなく、NOELは1500 ppm(111 mg/kg/day)であった(EPA RED (1994))との報告により、NOELは区分2のガイダンス値を超えた用量であることから経口経路については、GHSの区分外に相当となる。しかし、他経路のデータがなく特定標的臓器毒性(反復暴露)には分類できない。GHS分類:分類できない ラットの13週間経口(混餌)投与試験において、1500 ppm(111 mg/kg/day)で摂餌量低下、体重減少が見られた以外に悪影響はなく、NOELは1500 ppm(111 mg/kg/day)であった(EPA RED (1994))との報告により、NOELは区分2のガイダンス値を超えた用量であることから経口経路については、GHSの区分外に相当となる。しかし、他経路のデータがなく特定標的臓器毒性(反復暴露)には分類できない。
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。