急性毒性
経口
ラットのLD50値として4件のデータ(>28000 mg/kg、>10000 mg/kg、> 5000 mg/kg、>5000 mg/kg)(EU-RAR (2003))がある。GHS分類:区分外 ラットのLD50値として4件のデータ(>28000 mg/kg、>10000 mg/kg、> 5000 mg/kg、>5000 mg/kg)(EU-RAR (2003))はいずれも区分外に相当する。
経皮
ウサギに2000 mg/kgの投与で死亡はなく、LD50値は>2000 mg/kg(EU-RAR (2003))との報告がある。GHS分類:区分外 ウサギに2000 mg/kgの投与で死亡はなく、LD50値は>2000 mg/kg(EU-RAR (2003))との報告に基づき区分外とした。
吸入:ガス
GHSの定義における固体である。GHS分類:分類対象外 GHSの定義における固体である。
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
吸入:粉じん及びミスト
ラットのLC50値は>15 mg/L/4h(粉塵)(EU-RAR (2003))である。GHS分類:区分外とした。 ラットのLC50値は>15 mg/L/4h(粉塵)(EU-RAR (2003))に基づき区分外とした。
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギ6匹の皮膚に試験物質500 mgを24時間適用した試験(GLP準拠)で、適用後24時間に3匹が軽度の紅斑(グレード1)、2匹が非常に軽度の浮腫(グレード1)を示したが、72時間後には消失した(EU-RAR (2003))との結果がある。GHS分類:区分外 ウサギ6匹の皮膚に試験物質500 mgを24時間適用した試験(GLP準拠)で、適用後24時間に3匹が軽度の紅斑(グレード1)、2匹が非常に軽度の浮腫(グレード1)を示したが、72時間後には消失した(EU-RAR (2003))との結果に基づき、区分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギの眼に100 mgを適用した試験(GLP準拠)で、軽度かつ一過性の刺激が生じ、適用1時間後のみグレード1の結膜発赤が観察されたが、その他は7日目までの各観察時点で陽性反応は認められなかった(EU-RAR (2003))。GHS分類:区分外 ウサギの眼に100 mgを適用した試験(GLP準拠)で、軽度かつ一過性の刺激が生じ、適用1時間後のみグレード1の結膜発赤が観察されたが、その他は7日目までの各観察時点で陽性反応は認められなかった(EU-RAR (2003))ことから、区分外とした。
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
皮膚感作性
モルモットを用いた皮膚感作性試験(Magnusson and Kligman test: OECD TG406, GLP)において、感作性は認められず、当該物質は皮膚感作性物質ではないと結論付けられている(EU-RAR (2003))。GHS分類:区分外とした。 モルモットを用いた皮膚感作性試験(Magnusson and Kligman test: OECD TG406, GLP)において、感作性は認められず、当該物質は皮膚感作性物質ではないと結論付けられている(EU-RAR (2003))ことに基づき区分外とした。
生殖細胞変異原性
マウスに経口投与による末梢血および骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において陰性の結果(NTP DB (Access on July 2011))がある。なお、in vitro試験として、エームス試験およびマウスの末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験ではいずれも陰性(EU-RAR (2003))が報告されている。GHS分類:区分外 マウスに経口投与による末梢血および骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において陰性の結果(NTP DB (Access on July 2011))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験およびマウスの末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験ではいずれも陰性(EU-RAR (2003))が報告されている。
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない データなし。
生殖毒性
妊娠ラットの器官形成期に経口投与した試験において、母動物に一般毒性として体重増加抑制が認められた高用量(25 mg/kg/day)で高率の胚吸収が観察され、さらに後肢の奇形、側脳室の軽度拡張、肩甲骨の奇形と骨化不全の発生率が有意に増加したの記載がある(EU-RAR (2003))。これらの発生毒性は母体毒性とは関連がない可能性が示唆されることから、EU分類ではRepr. Cat. 2; R61とした(EU-RAR (2003))との記載もある。なお、ウサギの器官形成期に経口投与した試験では、催奇形性は認められなかったが、母動物が体重増加抑制を示した用量で少数例ながら早産の発生が観察されている(EU-RAR (2003))。GHS分類:区分1B 妊娠ラットの器官形成期に経口投与した試験において、母動物に一般毒性として体重増加抑制が認められた高用量(25 mg/kg/day)で高率の胚吸収が観察され、さらに後肢の奇形、側脳室の軽度拡張、肩甲骨の奇形と骨化不全の発生率が有意に増加したの記載がある(EU-RAR (2003))。これらの発生毒性は母体毒性とは関連がない可能性が示唆されることから、EU分類ではRepr. Cat. 2; R61とした(EU-RAR (2003))との記載もあることから区分1Bとした。なお、ウサギの器官形成期に経口投与した試