安全データシート

2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸

改訂日:2024-01-29版番号:1

1. 化学品及び会社情報

製品識別子

  • 製品名: 2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸
  • CB番号: CB9448375
  • CAS: 88-53-9
  • 同義語: 2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸

物質または混合物の関連する特定された用途、および推奨されない用途

  • 関連する特定用途: 医薬・染料・顔料中間体
  • 推奨されない用途: なし

会社ID

  • 会社名:Chemicalbook
  • 住所:北京市海淀区上地十街匯煌国際1号棟
  • 電話:400-158-6606

2. 危険有害性の要約

GHS分類

分類実施日
平成24年。政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)を使用
GHS改訂4版を使用
健康に対する有害性
眼に対する重篤な損傷/眼刺激性   区分2A
環境に対する有害性
水生環境有害性 (急性)   分類実施中
水生環境有害性 (長期間)   分類実施中
オゾン層への有害性   分類実施中

GHSラベル要素

絵表示
GHS07
注意喚起語
警告
危険有害性情報
強い眼刺激
注意書き
安全対策
取扱後は手などをよく洗うこと。
保護眼鏡、保護面を着用すること。
応急措置
眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。
保管
廃棄
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。
他の危険有害性

3. 組成及び成分情報

  • 単一製品・混合物の区別: 単一製品
  • 化学名又は一般名: 2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸
  • 別名: 5-アミノ-2-クロロトルエン-4-スルホン酸 、4-クロロ-m-トルイジン-6-スルホン酸、2-アミノ-4-メチル-5-クロロベンゼンスルホン酸、5-Amino-2-chlorotoluene-4-sulphonic acid、4-Chloro-m-toluidine-6-sulfonic acid、2-Amino-4-methyl-5-chlorobenzenesulfonic acid
  • 濃度又は濃度範囲: 99.5%以上
  • 分子式 (分子量): C7H8ClNO3S(221.66)
  • CAS番号: 88-53-9
  • 官報公示整理番号(化審法): (3)-2024
  • 官報公示整理番号(安衛法): (3)-2024
  • 分類に寄与する不純物及び安定化添加物: データなし。

4. 応急措置

吸入した場合

気分が悪いときは医師に連絡すること。

皮膚に付着した場合

多量の水と石けんで洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断、手当てを受けること。

眼に入った場合

眼の刺激が続く場合:医師の診断、手当てを受けること。
水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。   眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。

飲み込んだ場合

気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。

急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状

データなし。

応急措置をする者の保護

データなし。

医師に対する特別な注意事項

データなし。

5. 火災時の措置

消火剤

水噴霧、粉末消火薬剤

使ってはならない消火剤

情報なし

特有の危険有害性

当該製品は分子中にN,S,ハロゲンを含有しているため火災時に刺激性もしくは有毒なヒューム(またはガス)を放出する。   当該製品は[分子中にN,P,S,ハロゲン]を含有しているため火災時に刺激性もしくは有毒なヒューム(またはガス)を放出する。
当該製品は分子中にN,S,ハロゲンを含有しているため燃焼ガスには、一酸化炭素などの他、窒素酸化物系、硫黄酸化物系、ハロゲン酸化物系のガスなどの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙を吸入しないように注意する。   当該製品は[分子中にN,P,S,ハロゲン]を含有しているため燃焼ガスには、一酸化炭素などの他、【窒素酸化物系、リン酸化物系、硫黄酸化物系、ハロゲン酸化物系】のガスなどの有毒ガスが含まれるので、消火作業の際には、煙を吸入しないように注意する。

特有の消火方法

消火作業は、風上から行う。
周辺火災の場合に移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。
火災発生場所の周辺に関係者以外の立入りを禁止する。
関係者以外は安全な場所に退去させる。

消火を行う者の保護

消火作業では、適切な保護具(手袋、眼鏡、マスク等)を着用する。

6. 漏出時の措置

人体に対する注意事項、保護具及び緊急措置

作業には、必ず保護具(手袋・眼鏡・マスクなど)を着用する。
多量の場合、人を安全な場所に退避させる。
必要に応じた換気を確保する。

環境に対する注意事項

漏出物を河川や下水に直接流してはいけない。

封じ込め及び浄化の方法及び機材

粉末の場合は、電気掃除機(真空クリーナー)、ほうきなどを使用して回収する。
粉塵が飛散しないようにして取り除く。
微粉末の場合は、機器類を防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。
少量の場合、吸着剤(土・砂など)で吸着させ取り除いた後、残りを大量の水で洗い流す。
多量の場合、人を安全な場所に退避させる。
盛り土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いてからドラムなどに回収する。
必要があれば消石灰、ソーダ灰などで中和する。
付近の着火源となるものを速やかに除くとともに消火剤を準備する。
床に漏れた状態で放置すると、滑り易くスリップ事故の原因となるため注意する。
漏出物の上をむやみに歩かない。
火花を発生しない安全な用具を使用する。

7. 取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策
取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。
安全取扱い注意事項
取扱後は手などをよく洗うこと。
保護眼鏡、保護面を着用すること。
接触回避
データなし。
衛生対策
取扱い後は手などをよく洗うこと。

保管

安全な保管条件
換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。   P403+P235:換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
アルカリ性物質と一緒に保管しない。
安全な容器包装材料
データなし。

8. ばく露防止及び保護措置

管理濃度

未設定

許容濃度

日本産衛学会(2012年度版)
未設定

許容濃度

ACGIH(2012年版)
未設定

設備対策

蒸気、ヒューム、ミストまたは粉塵が発生する場合は、局所排気装置を設置する。   蒸気、ヒューム、ミストまたは粉塵が発生する場合は、局所排気装置を設置する。(規定句を置き換える)
取扱い場所の近くに、洗眼及び身体洗浄のための設備を設置する。
機器類は防爆構造とし、設備は静電気対策を実施する。

保護具

呼吸用保護具
必要に応じて、適切な呼吸用保護具を着用すること。
手の保護具
必要に応じて、適切な保護手袋を着用すること。
眼の保護具
保護眼鏡、保護面を着用すること。
皮膚及び身体の保護具
保護眼鏡、保護面を着用すること。

9. 物理的及び化学的性質

物理的状態

形状
固体(Ullmanns(E) (6th, 2003))
無色から淡赤色 (Ullmanns(E) (6th, 2003))
臭い
データなし。
臭いのしきい(閾)値
データなし。
pH
2 - 2.5 (2g/L 20℃) (IUCLID (2000))

融点・凝固点

> 305℃(IUCLID (2000))

沸点、初留点及び沸騰範囲

> 400℃(NITE総合検索 (Access on July. 2012)(元:International Uniform Chemical Information Database IUCLID Data Set))

引火点

データなし。

蒸発速度(酢酸ブチル=1)

データなし。

燃焼性(固体、気体)

データなし。

燃焼又は爆発範囲

データなし。

蒸気圧

データなし。

蒸気密度

データなし。

比重(相対密度)

0.7 (20℃/4℃)(IUCLID (2000))

溶解度

水:2g/L (20℃)(NITE総合検索 (Access on July. 2012)(元:International Uniform Chemical Information Database IUCLID Data Set))
DMSO(ジメチルスルホキシド)に約125mg/mlまで可溶(厚労省報告 ・2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸のチャイニーズハムスター培養細胞を用いる染色体異常試験 (Access on July. 2012))

n-オクタノール/水分配係数

-0.89(NITE総合検索 (Access on July. 2012)(元:International Uniform Chemical Information Database IUCLID Data Set))

自然発火温度

360℃(IUCLID (2000))

分解温度

データなし。

粘度(粘性率)

データなし。

10. 安定性及び反応性

反応性

情報なし。

化学的安定性

情報なし。

危険有害反応可能性

情報なし。

避けるべき条件

情報なし。

混触危険物質

情報なし。

危険有害な分解生成物

情報なし。

11. 有害性情報

急性毒性

経口
ラットに2000 mg/kgを投与(OECDテストガイドライン401; GLP準拠)により死亡例はなく、LD50値は2000 mg/kg以上(厚労省報告 (Access on July 2012))との報告に基づき、区分外とした。GHS分類:区分外
経皮
データなし。GHS分類:分類できない
吸入:ガス
GHSの定義における固体である。GHS分類:分類対象外
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない
吸入:粉じん及びミスト
ラットに10.7 mg/Lを1時間ばく露により死亡はなく、LC50値は >10.7 mg/L/1h(4時間換算値:2.675 mg/L/4h)(IUCLID (2000))と報告されている。この結果から区分4または区分外に相当するが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、物質の状態は粉塵として記載されている(IUCLID (2000))。GHS分類:分類できない

皮膚腐食性及び刺激性

ウサギの皮膚に500 mgを24時間の閉塞適用した試験で、軽度の刺激性(slightly irritating)の結果(IUCLID (2000))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準で区分3に相当)とした。GHS分類:区分外

眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性

ウサギを用いた試験として3件の記載があり、それらの結果は、中等度の刺激性(moderately irritating)、刺激性あり(irritating)、および刺激性なし(not irritating)と報告されている(IUCLID (2000))。これらのうち危険性の高い区分となる2件の結果(中等度の刺激性および刺激性あり)に基づき区分2Aとした。なお、本物質2 g/L(20℃)の濃度でpH2~2.5(IUCLID (2000))との情報がある。GHS分類:区分2A

呼吸器感作性

データなし。GHS分類:分類できない

皮膚感作性

データなし。GHS分類:分類できない

生殖細胞変異原性

マウスに経口投与による小核試験(in vivo変異原性試験)の陰性結果(IUCLID (2000))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性(厚労省報告 (Access on July 2012))、チャイニーズ・ハムスターの培養細胞(CHL)を用いた染色体異常試験では、pH低下の影響が示唆されているものの陽性(厚労省報告 (Access on July 2012))の結果が報告されている。GHS分類:区分外

発がん性

データなし。GHS分類:分類できない

生殖毒性

データなし。GHS分類:分類できない

12. 環境影響情報

生態毒性

水生環境有害性(急性)
分類実施中
水生環境有害性(長期間)
分類実施中

オゾン層への有害性

分類実施中

13. 廃棄上の注意

残余廃棄物

廃棄の前に、可能な限り無害化、安定化及び中和等の処理を行って危険有害性のレベルを低い状態にする。
内容物/容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に委託すること。

汚染容器及び包装

容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14. 輸送上の注意

国際規制

国連番号
特定できない。

国内規制

海上規制情報
特定できない。
航空規制情報
特定できない。
陸上規制情報
該当しない。

特別安全対策

移送時にイエローカードの保持が必要。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。

15. 適用法令

法規制情報は作成年月日時点に基づいて記載されております。事業場において記載するに当たっては、最新情報を確認してください。

該当法規なし

16. その他の情報

略語と頭字語

ADR: 道路による危険物の国際輸送に関する欧州協定
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
EC50: 有効濃度 50%
IATA:国際航空運送協会
IMDG: 国際海上危険物
LC50: 致死濃度 50%
LD50: 致死量 50%
RID: 鉄道による危険物の国際運送に関する規則
STEL: 短期暴露限度
TWA: 時間加重平均

参考文献

【1】労働安全衛生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化学物質審査規制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化学物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 欧州化学物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化学物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米国運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 国際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/
免責事項:

本MSDS中の情報は指定された製品にのみ適用され、特に規定がない限り、本製品とその他の物質の混合物には適用されません。本MSDSは、製品使用者の適切な専門的なトレーニングを受けた者にのみ製品安全情報を提供します。本MSDSの使用者は、本SDSの適用性について独自に判断しなければならない。本MSDSの著者は、本MSDSの使用によるいかなる傷害にも責任を負わない。

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